風、薫る:“捨松”多部未華子の登場シーンが2日連続で視聴者をクギヅケに あのクセ強キャラにも関心集まる 「注目度」で第13回を振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第13回(4月15日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時12分の73.3%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇前日に続き、70%台の横ばい状態が続くグラフに

 身分を偽り、鹿鳴館の給仕になった直美(上坂さん)。第13回は、得意の英語を生かして働きながら、結婚相手を探すが、捨松(多部未華子さん)の鹿鳴館への思いも知ることになる。そんなある日、鹿鳴館に海軍中尉の小日向(藤原季節さん)がやってくる。一方、りんは、瑞穂屋での仕事を懸命にこなし、卯三郎(坂東彌十郎さん)から初給金をもらう。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、前日に続き、中盤以降のほとんどの時間帯で70%超えが続く、ほぼ横ばいに近いグラフを描いた。午前8時4分に73.0%と初めて70%台に乗せると、その後は午前8時6分と午前8時14分を除くと、70~72%台を維持し続けた。大きく跳ね上がることはなかったものの、前半でつかんだ視聴者の関心をほぼ最後まで引き付け続けたといえる。

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 ◇謎めいたシマケンに視聴者も注目

 第13回のピークは午前8時12分の73.3%で、午前8時4分の73.0%と並び、2度、73%台まで注目度を伸ばした。

 最初の73%台に当たる午前8時4分は、りんが、瑞穂屋で書生の槙村太一(林裕太さん)と話していると、“シマケン”こと島田健次郎(佐野晶哉さん)がやってくる。正体を明かさないシマケンのことを、「この店のお得意さん。それは合ってます?」とりんが尋ねると、即座に槙村が「こいつは買わないお得意さん。見るだけ」と否定し、りんが笑う後あたりからが4分台だ。

 「見るだけ」と言われてしまったからだろうか。槙村が高額で買いあぐねていた書籍2冊分の代金の半額を、シマケンはさっと懐から出すと、「残り半分は後でこいつから受け取る」と話をつける。ここまで過酷な状況に見舞われていたりんを見てきた視聴者にとって、ほっとするような会話の場面だった。相変わらず、シマケンの正体はわからないが、悪い人ではないのは間違いなさそうだ。やや性格が屈折したかのようなクセ強キャラのシマケンに視聴者は注目したのかもしれない。

 ちなみに、遅れて鹿鳴館に駆けつけた海軍中尉の小日向と、直美が初めて出会う午前8時14分台は67.4%と注目度は70%台を割り込み、大きく下がった。どうやら、こちらは真っ直ぐなイケメンキャラクターのような小日向。今回だけでいうと、クセ強キャラに完敗だったのかもしれない。

 ◇今回もピークは捨松さまの登場シーン

 この日の最高値73.3%の午前8時12分は、鹿鳴館で働く直美が、ひょんなことから捨松の深い思いを聞くことになる場面。ある日、直美は捨松のことを「欧風芸者」などと皮肉る貴婦人たちの会話を耳にする。それを捨松も聞いていることに気付いた直美は、貴婦人たちに注意しようとするが、捨松はやんわりと制する。その後が12分台だ。

 捨松は「これが鹿鳴館よ」「気になさらないで。慣れていますから」と直美に声をかけ、「ここは絢爛豪華なハリボテかもしれないけど、使い方次第では私のやりたいことができるから、あれくらい何でもないのよ」と話した。直美が「やりたいこと?」と繰り返すと、うなずいて捨松は去っていく。

 第5回(4月3日放送)、第12回(4月14日放送)に続き、多部さん演じる捨松が登場した場面がその日のピークとなった。捨松が登場すると、視聴者の視線をクギヅケにするというジンクスはしばらく続きそうだ。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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