史上7人目の「生涯グランドスラム」を達成した世界ナンバー1のラファエル・ナダル選手（スペイン）をはじめ、日本からはエースの錦織圭選手など注目の選手が出場する楽天ジャパンオープン（4～10日、有明テニスの森＝東京都江東区）の対戦カードを決める抽選会（ドロー）が2日に東京都内で行われた。ナダル選手の1回戦の対戦相手は世界ランク62位（2日時点のランキング、以下同）のサンティアゴ・ヒラルド選手（コロンビア）、錦織選手の1回戦の相手は世界ランク48位のビクトル・トロイツキ選手（セルビア）に決まった。抽選に立ち会った錦織選手は、「このレベルの大会なら誰と当たってもタフな試合になる」と意気込みを語った。

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　現在、錦織選手はけがの影響で世界ランクは123位だが、実力はもっと高く、今年初めには30位だったトロイツキ選手との善戦が期待できる。勝ち進むと、「全仏オープン」でベスト4に入ったユルゲン・メルツァー選手（オーストリア）らとの対戦が予想される。今年のウィンブルドン1回戦でナダル選手に対して善戦するもストレート負けした錦織選手は、母国で開催される今大会でリベンジを期している。

　一方、ナダル選手は順当なら準々決勝で自己最高の25位までランキングを上げている強打のエルネスツ・ガルビス選手（ラトビア）と対戦。リシャール・ガスケ選手（フランス）が勝ち上がってもおもしろいことになる。ジュニア時代はナダル選手と双へきをなす才能と注目されていたガスケ選手。対戦成績はナダル選手の７戦７勝だが、約1年ぶりの対決に興味がそそられる。

　準決勝はお互い順当ならメルツァー選手を迎える。錦織が初戦突破すればメルツァー選手と2回戦で対戦することになる。錦織選手は「（全米で痛めた）足も治って体調は万全」といい、ナダル選手との準決勝対決が実現すれば、大会史上最大ともいえる山場を迎える。WOWOWでは大会の模様を連日生中継（デジタル193ch、決勝はHV／5.1）。また、「密着！ナダル初来日～楽天ジャパンオープンテニス総集編」は16日午後2時にハイビジョン放送の予定。（毎日新聞デジタル）