川口春奈:「韓国で焼き肉食べたい!」という育ち盛りの15歳 “今年の顔”に聞く

「日経トレンディ」で“今年の顔”に選ばれた川口春奈さん
1 / 1
「日経トレンディ」で“今年の顔”に選ばれた川口春奈さん

 ファッション誌「ニコラ」(新潮社)のモデル“ニコモ”として10代に絶大な人気を誇り、日経BP社の情報誌「日経トレンディ」の“今年の顔”に選ばれた“ハルル”こと川口春奈さん。フジテレビの月9ドラマ「流れ星」やLISMOケータイドラマ「恋色円舞(こいいろワルツ)」に出演中で、自身が編集にかかわったムック「川口春奈×repipi armarioブランドおしゃれBOOK」(新潮社)が発売中と活動の幅を広げる川口さんの横顔に迫る。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 「流れ星」は、竹野内豊さんが演じる水族館に勤める平凡な男・岡田健吾と、上戸彩さん演じる風俗店に勤める人生に絶望した女・槇原梨沙が偶然出会い、さまざまな困難を乗り越えて真実の愛に目覚めていく姿を描いたドラマで、健吾の最愛の妹で重大な肝臓の病気を抱えるマリア(北乃きいさん)の親友を演じている。病院のシーンも多いが、「(テーマが)全体的に重いんですけど、現場はとにかく明るくて、笑いの絶えない現場なんです。私はおもに北乃さんと涼太役の桐山照史(きりやま・あきと)さんとからむんですけど、2人がすごく面白くて」と現場に行くのが楽しいという。

 4歳年上の北乃さんにはクールなイメージを持っていたが、「顔合わせのときにすごい勢いで話しかけてくださって。本当に明るくって、笑いのつぼにハマると抜け出せなくなるそうで、ずっと笑っているんです。いろんな話もしてくださるし、私の話もいろいろと聞いてくれて、いい意味でイメージと真逆でした」と印象が変わった。

 主演の竹野内さんは所属事務所の大先輩。「撮影自体はあんまり一緒になったことはなくて、現場でちらっとお見かけしただけなんですけど、いやあ、カッコいいですね(照れ笑い)。衣装の白いシャツで海辺の通りを自転車でこいでいて、どんだけ海が似合うんだよ、と思いました。お仕事する前から竹野内さんのことが本当に大好きだったので、一緒にお仕事できることになってうれしかった」と喜びを隠せない。物語は「これからどんどんドロドロになっていくみたいなんですよ。今後どうなるのか、私も楽しみです」と話した。

<%newpage%>

 また、志田未来さんとダブル主演で初共演したLISMOドラマ第18弾「恋色円舞」は、文化祭の一番大きな催しとして、演劇をやってくれと先生から通達される演劇部の部員として登場する。演目の題材を探すうち、偶然ほかの同級生が恋の告白をする現場に遭遇。部員たちの悪ふざけから、この恋を題材に舞台の台本作りをスタートさせるが、いつの間にか部員のナツ(志田さん)とアキ(川口さん)も恋愛に巻き込まれ、現実の恋愛とシナリオの恋愛が混ざり合い、衝突してしまう……という物語。

 1歳年上の志田さんとは現場で「お互い人見知りなので、敬語だったんです」というが、ともに現役高校生で「撮影期間はお互いにテストが近かったので学校の勉強の話とか、好きな俳優さんの話とかをしました。同世代なのでなんでも話せました」と、すっかりうち解けたようだ。本番では「アキとナツの掛け合いのシーンが多くて、お互いにすごい勢いで話して、もうすぐ鼻と鼻がくっつくくらい顔が近くなって、照れるくらいでした。そのへんは絶対に面白いシーンになっているんじゃないかと思うし、人間関係がちょっと複雑なんですけど、最後はハッピーエンドになっていると思うので、安心して見てください」とアピールする。

 10月末にはティーン向けブランド「repipi armario(レピピアルマリオ)」とコラボレートしたムック「川口春奈×repipi armarioブランドおしゃれBOOK」(新潮社)を発売した。ブランドの最新アイテムのグラビアや川口さんが提案するコーディネート、読者との「100のQ&A」などを紹介。撮影は、「3、4日間で何百着と着たので、何してるのか分からなくなったりしたんですけど、『ニコラ』での春奈とほかの仕事のときの春奈とメークを変えて見開きで比較できるページもあって、その違いも楽しめると思います」と振り返った。読者アンケートで集まった100の質問に答えたり、イラストを描いたり、変顔を含む百面相をしているページなどバラエティー豊かな構成で、川口さんの魅力をさまざまな角度から楽しめる。

 付録のリュックは自身でデザインし、黒地にピンクの星柄にした。「学校にも持っていけるようにあまり派手ではなく、黒が好きなので黒を基調にして、ロゴとファスナーのところはビビッドな色合いにしました。柄も星がいっぱいあるところに合間に“隠れクマさん”がいるんですよ」と工夫を凝らし、満足のいく出来になった。

 「ニコモ」として同世代の女性からの人気が高く、「日経トレンディ」で「今年の顔」に選ばれた川口さん。今後は女優として「さまざまな役に挑戦したい」といい、目標は「菅野美穂さん。ずっと好きで連続ドラマはだいたい見ているんですけど、この間、映画『パーマネント野ばら』を見て、本当に“可愛い”なって。(倍くらい年が違うので)こんな言い方失礼かもしれませんけど(苦笑い)。飾らない感じが好きです。バラエティーに出られているときも素の菅野さんの表情が見られたりして、すごく好きですね」と絶賛した。高校では英会話の授業が好きというが、行きたい国は「韓国です。ソウルに韓国ドラマ『コーヒープリンス1号店』のロケをしたカフェがあって、そこに行きたいんですよ」と目を輝かせ、「英語力はあまり生かせないですね」と聞いたところ、「ああ、そうですね。でもお肉も好きなので、焼き肉も食べたい!」と成長期らしい、はつらつとした笑顔で語った。

 <プロフィル>

 1995年2月10日、長崎県出身。07年に、ファッション雑誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリに輝き、デビュー。同誌専属モデル「ニコモ」として活躍しながら、「三井のリハウス」や「ポカリスエット」などのCMに出演。ドラマでは「東京DOGS」(09年、フジテレビ系)や「ヤンキー君とメガネちゃん」(10年、TBS系)などに出演し、今年3月の「初恋クロニクル」(BSフジ)ではドラマ初主演も果たした。10月スタートのフジテレビ系月9ドラマ「流れ星」に北乃きいさんが演じる岡田マリアの親友役で出演中。志田未来さんとダブル主演したLISMOドラマ第18弾「恋色円舞」は5日から全4話を毎週金曜に約5分間配信している。視聴方法はauの携帯電話で「リスモドラマ」を検索。10月30日には新潮ムック「川口春奈×repipi armarioブランドおしゃれBOOK」(1050円)を発売した。原宿・竹下通り(東京都渋谷区)にオープンした「repipi armario」の期間限定(~11年5月31日)ショップでは、川口さんがデザインしたコラボアイテムを販売中。

テレビ 最新記事