杏:平凡な主婦役で連続ドラマ初主演 “ママ友”の光と影描くフジ火9で

「名前をなくした女たち(仮)」で連続ドラマ初主演を果たす杏さん
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「名前をなくした女たち(仮)」で連続ドラマ初主演を果たす杏さん

 モデルで女優としても活躍する杏さん(24)が4月からスタートするフジテレビ火曜9時のドラマ「名前をなくした女たち(仮)」で、連続ドラマ初主演を果たすことが22日、分かった。5歳の息子の“お受験”をきっかけに“ママ友”同士のあつれきに巻き込まれていく平凡な主婦を演じる杏さんは「チャレンジを恐れずに、しっかりと一歩一歩歩んでいけたら」と意欲をみせている。

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 ドラマは、子供の受験戦争を軸にママ友の光と影を描き出す社会派ドラマ。職場のいじめを描いて話題となったドラマ「泣かないと決めた日」の渡辺千穂さんが脚本を担当する。杏さん演じる主婦・秋山侑子は、明るくて物おじしない性格。短大卒業後、ハウスメーカーに勤務し、出産後も息子を保育園に預けて働いていたが、不況のあおりでリストラに遭い、専業主婦になる。引っ越し先で初めてママ友ができ、息子のお受験を決意する……という役どころ。

 ママ友を演じるのは尾野真千子さん(29)、倉科カナさん(23)、りょうさん(38)、木村佳乃さん(34)の4人。尾野さんは夫から虐げられているもののそれを悟らせずに明るく元気で世話好きな幼稚園の役員ママを演じる主婦役を、倉科さんはできちゃった婚をして18歳で娘を出産したヤンキーママを演じる。りょうさんは輸入ネットショップを開設して数人のアルバイト社員を抱える女社長、木村さんは生まれついてのお嬢様で女性誌のカリスマ主婦読者モデルとしても取り上げられるセレブママを演じる。

 杏さんは、連続ドラマ初主演の話を初めて聞いた際のことを「まさか、自分のことを話しているとは思わなかったくらい、意外なお話で驚きました。その晩は興奮して寝られませんでした」と振り返り、連続ドラマを「キャスト、スタッフそろって3カ月間、誰といるよりも長く、密接にかかわり合って作り上げるもの。期間中は、まごうことなき『家族』」と表現。「新しい世界に踏み出していく主人公の姿は、きっと私ともリンクしていくと思います。そんな私の姿と、豪華キャストの方々に囲まれて描かれていくリアルなママ友の世界をぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。

 同局編成部で番組を企画した太田大さんは杏さんの起用について「あえて当たり前ではない、驚きのある役を演じてもらいたいとずっと思っていました。今の彼女からはすぐには結びつかないような役を演じてもらうことで、お互いに新境地を開いていきたい」と語っている。また同ドラマについて「育児を頑張っているお母さんたちに『独りじゃないよ』と伝えられる、応援歌になれるようなドラマを作りたい」と意気込んでいる。(毎日新聞デジタル)

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