ユニコーン:赤塚の半生描く映画の主題歌担当「作品見ながら作曲したのだ」

「これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫」の主題歌を担当するユニコーン(上)と映画の一場面 (C)2011「これでいいのだ!!」製作委員会
1 / 1
「これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫」の主題歌を担当するユニコーン(上)と映画の一場面 (C)2011「これでいいのだ!!」製作委員会

 08年に亡くなったマンガ家・赤塚不二夫さんの半生を、担当編集者の目を通して描いた映画「これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫」(佐藤英明監督)の主題歌用に、人気バンド「ユニコーン」が新曲「ぶたぶた」を書き下ろしたことが22日、明らかになった。

ウナギノボリ

 映画は、赤塚さんの担当編集者だった武居俊樹さんが35年にわたる赤塚さんとの濃い関係について書いた著書「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文芸春秋)が原作。映画「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一さんが脚本を手がけた。1967年の小学館の入社式に、紫のスーツを着て、マンガ「天才バカボン」の登場人物「イヤミ」に扮(ふん)した赤塚不二夫(浅野忠信さん)が登場し、社員全員で「シェー」のポーズを決めることに。その光景にぼうぜんとする新入社員の武田初美(堀北真希さん)は、その後、赤塚の担当となり、赤塚のハチャメチャな生き方に翻弄(ほんろう)されながらも、名パートナーになっていく……というストーリー。

 主題歌は、09年に16年ぶりの復活を遂げて音楽界に旋風を巻き起こしているユニコーンが担当する。幼少期から赤塚作品に触れ、ファンであることを公言するメンバーが、当時の思いをつづりながら主題歌を書き下ろした。ポジティブで遊び心満載のメッセージを盛り込んだ歌詞で映画をさらに盛り上げる。

 「ユニコーン」の現リーダーでキーボード担当の阿部義晴さんは「赤塚さんの作品を見ながら作曲したのだ。全国の子どもたちにも聴いてほしいですのだ」と赤塚作品に感化された様子。岡田真プロデューサーは「ユニコーンサウンドのいい意味での『緩さ』や『楽しさ』は赤塚マンガの面白さに通じるものがあるなあ……などと思いながら、ある日CDを聴いていると、ホーンセクションの名称が『天才バカホーン』であることを発見。お願いするしかないと思いました。『ぶたぶた』は素晴らしい曲です。常識や意味の呪縛から飛び出して、子どもも大人もみんなで笑顔で歌いましょう」と起用の理由を説明し、PRしている。

 映画は4月30日から全国で公開。主題歌「ぶたぶた」を含むユニコーンのシングルは4月27日発売予定。(毎日新聞デジタル)

映画 最新記事