教育評論家で“尾木ママ”として活躍する尾木直樹さんが、7月2日公開の映画「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」の親善大使に就任し、任命式が26日、東宝東和(東京都千代田区)で行われた。尾木さんは映画に登場する魔法使いのナニーの衣装に身を包み、映画にちなみ子豚のモモちゃんを抱いて登場、「孫も抱いていないのにモモちゃんを先に抱いちゃった」とうれしそうだった。
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教育評論家の尾木さんは「叱(しか)らない」子育て論を展開しているが、このたび映画を見てその内容、メッセージに共感したことから大使就任となった。尾木さんは大使就任に際して東宝東和の斉春雄役員から任命証と名刺、魔法のステッキを授与された。尾木さんはこれから映画のタイトルにちなんだ大使“尾木ママクフィー”として映画イベントなど各所で大使公務を行っていく。
尾木さんは子供への接し方として「『どうしたの?』と優しく聞いてあげることが大事。弁解だったとしてもまずは子供の話を聞いて共感してあげること」と持論を展開、「(私たちには)ことば、まなざし、人間関係が魔法の代わりとしてある。そして小さな成功が自信となって次のステップにつながっていく」と訴えた。また、東日本大震災で肉親や親しい人などを失った子供たちについて「(大人が)子供たちを引っ張り上げるのではなくて、子供を支えてあげる、受け止めてあげることが大切」と話し「子育ては愛とロマンです」と締めくくった。
映画「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」は、イギリスの田舎町に暮らすグリーン家の物語。子供たち、ノーマン、メグシー、ビンセントの3人は農場を切り盛りするママ(マギー・ギレンホールさん)の手伝いをしながら、戦争に行ったきり音信不通となってしまったパパの帰りを心待ちにしていた。そんな中、戦争を避けるためロンドンからいとこのシリルとセリアがやってきた。都会育ちの2人は農場に着くなり「ウンチ臭い」と連発。初対面から子供たちは反目しあい、大乱闘に発展! そこへナニー・マクフィー(エマ・トンプソンさん)が現れ……というストーリー。
映画は7月2日全国公開。(毎日新聞デジタル)
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