竹内結子:帰還1周年を実話に基づく“はやぶさケーキ”でお祝い

帰還1周年記念イベントに登場した(左から)的川泰宣名誉教授、竹内結子さん、高嶋政宏さん
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帰還1周年記念イベントに登場した(左から)的川泰宣名誉教授、竹内結子さん、高嶋政宏さん

 今秋公開の映画「はやぶさ/HAYABUSA」(堤幸彦監督)にちなみ、7年にも及ぶ宇宙の旅を終え10年6月に地球に帰還して感動を呼んだ小惑星探査機「はやぶさ」の帰還1周年記念イベントが13日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催された。サプライズゲストとして主演の竹内結子さん(31)が映画の中でも登場する“はやぶさケーキ”とともに登場した。

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 はやぶさケーキは劇中では、はやぶさの最後の誕生日を祝おうと帰還前の2010年の打ち上げ記念日5月9日に竹内さん演じる水沢恵が手作りするという設定。帰還の日に職員らがケーキを作ったという実話に基づいており、この日登場したケーキは、アンテナをホワイトチョコレート、ソーラーパネルをあめ細工などを使い再現された。竹内さんは「堤監督の目指した“完全コピー”ということで、『はやぶさ』プロジェクトを追っていくドキュメンタリーの部分もあるし、7年間のプロジェクトの思いも詰まっている映画。遠くに感じていた宇宙を身近に感じられるのでは」と映画をアピールした。

 イベントでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の名誉教授・技術参与で、映画で西田敏行さんが演じる的場泰弘のモデルとなった的川泰宣さんによる講演が行われた。的川名誉教授は「『はやぶさ』は東日本大震災以降、日本に自信を与えるシンボルとして機能し始めたのでは」と話し、「(『はやぶさ』の帰還を)科学技術上の事件ではなくて、日本が頑張っていくための礎にしたいと思う」と語った。

 映画ははやぶさプロジェクトの7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を事実に基づき描きだそうと、「タイタニック」「アバタ−」などを手掛けてきた20世紀フォックス映画が製作。竹内さんはJAXAのスタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめ直していく女性・恵を演じている。

 イベントには、映画でカメラチームを率いる70年代ふうの熱血キャラ・坂上健一を演じた高嶋政宏さん(45)も登場。堤監督が「今まで自分のどんな映画でも(賞に)ノミネートされてもピンとこなかったが、今回は評価されたい」と話していたことを明かし、その言葉に高嶋さん自身も胸が熱くなったというエピソードも披露した。

 映画は10月1日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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