今秋スタートするNHK連続テレビ小説「カーネーション」で主演を務める尾野真千子さんが15日、大阪市内で行われた自ら演じるヒロインのモデル・小篠綾子さんをしのぶ催しにゲストで出席し、綾子さんの娘でデザイナーのコシノ3姉妹と対面した。尾野さんは「すんごいオーラを感じています。物心ついたころから知ってますから」としきりに感激した。
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尾野さんと対面した3姉妹の長女、コシノヒロコさんは「今初めて実物に会いました。お母ちゃん!」と大喜び。撮影現場で1度対面したことがあるという二女のコシノジュンコさんは「すごくきれいで、ウチのおかあちゃんとは似てない」、三女のコシノミチコさんも「すごいきれい」と尾野さんを絶賛。ヒロコさんは「こんなきれいなお母ちゃんやったらなあ」と笑わせていた。
06年3月に92年の生涯を閉じた綾子さんの誕生日であるこの日の催しは「フォーエバー『お母ちゃん』Spirit of AYAKO KOSHINO」と題され、コシノヒロコさん、コシノジュンコさん、コシノミチコさんの3姉妹が委員長を務める実行委員会の主催。綾子さんと縁のある知人や関係者、著名人ら500人が駆けつけ、綾子さんが生まれ育った大阪・岸和田の「だんじり囃子」ライブや東日本大震災の復興支援チャリティーオークションなども行われた。
尾野さんは撮影について「苦労はあんまりないですね。方言がちょっと難しいですけど、元気に楽しくやってるだけです。今までで一番楽しい。本当に面白いです!」と満面の笑み。「やはり小篠さんをイメージした人を思い描いて今は演じているので、血というか、ぬくもりのあるものをすごく感じたかったので、お三方に会ったときに、オーラを肌で触れられてすごくうれしかった」と3姉妹との対面の感想を語った。
「カーネーション」は、大正2(1913)年、大阪・岸和田の呉服商の娘として生まれたヒロインの小原糸子(いとこ)が、父の反対を押し切って女学校を中退し、ミシンの修業を積んで、洋装店を開業。結婚するが、3人目の子供をみごもったとき、夫は出征先で戦死し、女手ひとつで娘3人を育てることになる……という物語。糸子の波瀾(はらん)万丈の人生物語で、涙と笑いの子育て奮闘記でもある。映画「ジョゼと虎と魚たち」などの渡辺あやさんが脚本を担当。父親を小林薫さん、母親を麻生祐未さん、祖母を正司照枝さんが演じるほか、栗山千明さんらも出演する。
ドラマは10月3日~12年3月31日に全151回放送予定。(毎日新聞デジタル)
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