ワンピース エッグヘッド編
第1152話 父と母の想い!ボニーの解放の拳
12月7日(日)放送分
話題の小説の魅力を担当編集者が語る「ブック質問状」。今週は、綾崎隼さん作、ワカマツカオリさんがイラストを手がけた「蒼空時雨」に端を発する青春ミステリーシリーズです。アスキー・メディアワークス第2編集部の三木一馬さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
人を恋するということ。人を愛するということ。もっとも単純で、もっとも複雑な、すべての人間がとらわれてしまうこの感情を、丁寧に描いているところです。静かだけど、あたたかい幸福。切り裂かれるほどつらいのに、頑張ろうと思える気持ち。それがあれば、人は誰でも強くなれる……そんな恋愛を、驚きのトリックを内包したすてきなストーリーに乗せて伝えていますので、ぜひ興味を持たれた方はご一読ください。ミステリー要素もありますので、そのオチを予想しながら読むのも楽しいと思います!
−−作品が生まれたきっかけは?
09年に、著者である綾崎さんが「蒼空時雨」で第16回電撃小説大賞の選考委員奨励賞を受賞しました。翌年1月に同作がメディアワークス文庫より発売されました。応募原稿を読んだ当初から、とても良くできた小説であると思いました。例えるなら、心地よいジェットコースターに乗っている感じでしょうか。時には強引なルートであっと驚かせてくれたり、スピードを上げて風を体感させてくれたり……エンターテインメントを感じさせてくれた、と思うものでした。
−−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか。
綾崎さんは、とても”イケメン”な作家さんです。立ち居振る舞いも外見もスマートな紳士なので、きっと内外でファンがたくさんいらっしゃるのではないかと思います。あとサッカーがお好きです。あのやせた体でサッカーをしたら、足を骨折するのでは?と心配になりますね。
ワカマツさんは、とてもお美しくおしゃれな方です。ご自身がお描きになるスタイリッシュなのにつやがあるイラスト、そのキャラクターたちの中に居てもおかしくない、そんな雰囲気をお持ちです。そのくせにお酒を飲みにいくとビールをガンガンいっちゃう豪快さと気さくさを併せ持っています。イラストレーターにワカマツさんを起用させていただいたのは、綾崎さんのご推薦があったからです。それがなければ今の「花鳥風月」シリーズ(「蒼空時雨」ほか既刊3冊のシリーズ総称)は存在しませんでしたね。さすが“イケメン”……!
−−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。
興奮することは、やはりいつもの電撃文庫のフィールドとはまったく違う方々からの反応があるところです。綾崎さんの作品は、女子高校生から女性会社員まで幅広くファンがいらっしゃいまして、その(綾崎さんあての)ファンレターを拝見させていただくだけで、担当である自分自身も元気づけられます。大変なことは、僕が綾崎さんにいろいろ業務的なメールを送りますと、それへの返しが常に“感謝まみれ”なところです。これは、リアクションに正直困ります(笑い)。世界が綾崎さんだらけだったら、戦争は起こらないだろうな、というくらいとても誠実なメールをいつもいただくので、良い意味で大変です(笑い)。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
引き続き、綾崎さんの作品はメディアワークス文庫にて発売されていきます! 現在は、ポップな青春ミステリー「ノーブルチルドレンの残酷」が最新刊として発売中です。そして、デビュー作でもある「蒼空時雨」の舞台がもうすぐ上演となります。平野良さん、古原靖久さん、水谷妃里さん、井ノ上奈々さんらが出演し、12日から1週間、東京・中野の「テアトルBONBON」で行われます。詳しくは、トライフルエンターテインメントのホームページをご覧ください。さらに、綾崎さんはトイズファクトリーから8月17日にアーティストデビューする、「ニコニコ動画」の“歌い手”で絵師の秋赤音さんとのコラボプロジェクト「二人で書(描)いてみた」も展開予定です。彼女のトラックからインスピレーションを受けた綾崎さんが、短編小説を執筆、そのイラストを秋赤音さんが担当します! デビューシングルと同名タイトルの短編第1話「antinotice」を「電撃文庫MAGAZINE Vol.21」(8月10日発売)に掲載いたします。ご期待ください!
アスキー・メディアワークス 第2編集部 三木一馬
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2025年12月10日 07:00時点
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