ラノベ質問状:「レンタルマギカ」 魔法使いと派遣会社の組み合わせ 「楽しい」お知らせも

1 / 1

 話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、父の後を継いで魔法使い派遣会社の2代目社長になった主人公の奮闘を描く「レンタルマギカ」(三田誠著、pako画)です。角川書店スニーカー文庫編集部の前川原明美さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 父親が失踪したことから、魔法使い派遣会社「アストラル」の2代目社長にまつり上げられた主人公の伊庭いつきが、慣れない社長業に悪戦苦闘しながらも仲間たちと魔法世界のさまざまな事件に立ち向かっていくお話です。異種魔法格闘とうたっているのですが、ありとあらゆる種類の魔法と、それ以上に個性豊かな魔法使いが魅力的な作品です。そんな魔法使いたちの中で魔法とは縁もゆかりもない主人公が成長していく姿を楽しんでもらえていると思います。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 企画の立ち上げ時は、魔法使いに何かそれとは異質なものを組み合わせてみようというコンセプトがあったようです。アイデアの中のひとつが株式会社だったと。それから、今は本作で2大ヒロインとして登場し続けている主人公たち「アストラル」のライバル会社「ゲーティア」の首領のアディリシアは当初ゲストキャラで、人気が高まりレギュラー化したと聞いています!

 −−作家さんはどんな方でしょうか?

 著者の三田誠さんは、作品を魅力的なものにすることに対しては柔軟性がとてもある方です! アイデアが豊富なpakoさんのイラストからのインスピレーションも大切にして、読者のみなさんに楽しんでいただけることを第一に作品作りに臨まれているところにはいつも感心させられています。それからアニメやゲームなどさまざまなものに対する嗅覚が鋭い! いつも読者のみなさんと近い目線でいることが、執筆に生かされているのだと思います。

 −−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。

 月並みですが、届いた原稿、イラストを拝見する時は、一番最初に見られる幸運に感謝感激しています! 大変なことは、聞いたこともないような魔法が次々と出てくるところでしょうか? 三田さんを質問責めにしてしまいます(涙)

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 いよいよ「レンタルマギカ」はクライマックスに突入し、魔術の世界を揺るがす大きな戦いが、いつき率いる「アストラル」を中心に始まりました。もう怒濤(どとう)の展開ですよ!! いつきが何をなそうとしているのか? ぜひ最後まで見守ってください! それからもうすぐ「楽しい」お知らせができそうです。どんなお知らせになるか、そちらもどうぞ心待ちにしておいてくださいませ!

 角川書店 スニーカー文庫編集部 前川原明美

ブック 最新記事