宇仁田ゆみさんの人気マンガを、映画「蟹工船」などのSABU監督が、松山ケンイチさんと芦田愛菜ちゃんの共演で映画化した「うさぎドロップ」が20日、全国公開される。
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亡くなった祖父の隠し子で6歳の鹿賀りん(愛菜ちゃん)を、27歳の独身サラリーマン河地大吉(松山さん)が勢いで引き取り、2人の間に父娘のようなきずながはぐくまれていく様子をハートフルに描いた作品だ。原作の印象的なエピソードが配置されているが、後半は映画ならではのオリジナルエピソードが待っている。「ゴールデンスランバー」(10年)や「フィッシュストーリー」(09年)などを手がけた林民夫さんが脚本を担当した。
情に厚く、まっすぐな性格の大吉を松山さんが好演。愛菜ちゃんも助監督と一緒に演じてせりふを覚えていくという方法が奏功し、見事にりんになりきっている。子育ての苦労や葛藤をさらりと描いているため、子育てはそんなに簡単なものじゃないと反発を覚える人がいるかもしれない。しかしSABU監督自身が“イクメン”のまっただ中で、その苦労も知るからこそ、楽しさも正直に描けるのだろう。ほかに香里奈さん、桐谷美玲さん、風吹ジュンさん、中村梅雀さんらが出演している。20日から渋谷シネクイント(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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