夜明けの街で:映画化で文庫が100万部突破 1年ぶりのトップ3入り

東野圭吾さんの「夜明けの街で」の文庫版表紙
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東野圭吾さんの「夜明けの街で」の文庫版表紙

 8日発表されたオリコン週間本ランキング(12日付)によると、俳優の岸谷五朗さんと女優の深田恭子さん主演で映画化される東野圭吾さんの「夜明けの街で」の文庫(10年7月発売)が約2万3000部を売り上げ、累計で約101万6000部となり、発売から1年1カ月で100万部を突破した。また、文庫部門のランキングでは、先週の12位から3位に上昇。10年9月13日付以来、1年ぶりにトップ3入りを果たした。

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 08年の本ランキング集計以来、文庫部門で100万部を突破したのは、今作を含めて11作品。東野さんの文庫では「容疑者Xの献身」(08年8月発売)、「さまよう刃」(08年5月発売)、「赤い指」(09年8月発売)に続き、4作目となっている。

 「夜明けの街で」は、東野さんがサザンオールスターズの98年のヒット曲「LOVE AFFAIR~秘密のデート」にインスピレーションを受け、東野さんが書き下ろしたミステリー小説。タイトルは歌い出しの歌詞から付けられている。内容も楽曲と同様に不倫がテーマで、まもなく時効を迎える事件の容疑者の仲西秋葉と不倫関係となった主人公の渡部が、自分の家庭を壊すことに戸惑いつつも、徐々にその関係におぼれていく様子を描く。映画は、「沈まぬ太陽」などで知られる若松節朗監督が手がけ、10月8日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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