注目映画紹介:「カウボーイ&エイリアン」 西部劇なのにエイリアンと空を飛ぶ破天荒な話

「カウボーイ&エイリアン」の一場面 (C)2011 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED
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「カウボーイ&エイリアン」の一場面 (C)2011 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED

 古きよき米国映画の魂である西部劇と、現代ハリウッドの得意分野の一つ「エイリアン」ものを融合させた「カウボーイ&エイリアン」が22日から公開されている。キャストは、「007」シリーズのジェームズ・ボンド役でおなじみのダニエル・クレイグさんと、「インディ・ジョーンズ」シリーズなどで知られるハリソン・フォードさん。「アイアンマン」のジョン・ファブロー監督が手がけ、製作総指揮をスティーブン・スピルバーグさん、プロデューサーをロン・ハワードさんが務めた。

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 19世紀の米アリゾナ。記憶喪失の男(クレイグさん)が米国西部のとある町にたどり着く。そこは地元の有力者(フォードさん)に支配された町だった。その夜、突然未知の敵が飛来し、次々と住人たちがさらわれていく。記憶を失った男は、住人たちとともにさらわれた家族の奪還に向かうというストーリーだ。

 なぜ、記憶喪失の男はヘンテコな腕輪をしているのか? 彼の正体は? 彼こそがエイリアンなのか? そもそもエイリアンの狙いは? 物語が進むにつれ、それらが見えてくるが、その過程においてアクションがたっぷりと楽しめる上、西部劇なのにエイリアンの飛行船に乗って空も飛ぶという破天荒ぶり。荒唐無稽(こうとうむけい)な話と承知しながら、これぞエンターテインメント!と素直に楽しめる。しかも、もしかしたら過去にこういうことが千に一つ、いや、万に一つでも起こっていたかもしれないと思わせる“のりしろ”がある。

 フォードさんが、悪名高き町のボスとして登場し、これまでとは趣の異なる演技を見せる。一方のクレイグさんも記憶を無くしたヒーローを好演。陰がある分、むしろダンディーを気取るボンドよりカッコいい。そのほか、オリビア・ワイルドさん、サム・ロックウェルさん、アダム・ビーチさんらが出演。22日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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