「闇金ウシジマくん」などで知られる真鍋昌平さんの同名マンガを、妻夫木聡さん、永瀬正敏さんらの共演で映画化。妻夫木さん扮(ふん)する役者志望の25歳のフリーター砧涼介は、つまらないもうけ話に乗ったばかりに多額の借金を背負うことに。借金返済のために彼がすることになったのは、ジョー(永瀬さん)とジジイ(我修院達也さん)という2人の男が仕切る運送屋の仕事。実は、彼らが依頼される荷物はいつもヤバい品物ばかりで、砧は初仕事でヤクザの組長の死体を運ぶことに。一方、組長を殺された組織の幹部らは、犯人を見つけ出そうと動き出す……。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「鮫肌男と桃尻女」(99年)や「PARTY7」(00年)などで知られる石井克人監督が手がけた。彼の映像センスは独特。CMディレクターとしての経験が生きていると思われるが、今回もハイスピードカメラやCG(コンピューターグラフィックス)を駆使し、濃厚な石井ワールドを築き上げている。一方、コミカルな演出も独特のもので、死体の運び屋の話である今作には、それは不釣り合いのように最初は感じられたが、後半になるにしたがって痛々しい描写が増え、終盤には目を背けたくなるほどのシーンが用意されており、前半の軽さと後半の重たさによって、作品のバランスが取れている。
登場人物は多いが、きちんとそれぞれの場所で立っていることにも注目だ。ここでは、妻夫木さんも、永瀬さんも、殺されたヤクザの組長の妻の満島ひかりさんも、便利屋役の松雪泰子さんも、殺し屋役の安藤政信さんも、すべてが主人公。その中で特筆したいのが、ヤクザ役の高嶋政宏さん。近作「探偵はBARにいる」での実弟、高嶋政伸さんの怪演もさることながら、今回の政宏さんの狂人ぶりには目を見張るものがある。なお「スマグラー」とは「密輸者」の意味。22日から新宿バルト9 (東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の大ヒット御礼舞台あいさつが12月23日、東京都内で開かれた。イベントでは…
東宝の2025年の配給作品ラインアップ発表会が12月23日、TOHOシネマズ 日比谷(東京都千代田区)で行われ、2024年の興業収入などが発表された。市川南取締役専務執行役員は、…
2012年から7シリーズにわたって放送されたテレビ朝日系の人気ドラマの完結作となる映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督)のクランクアップ写真が公開された。主演の米倉涼子さんをは…
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…