伊藤淳史:映画版「SPEC」に“本人役”で出演 浅野ゆう子は謎の中国人役

映画「SPEC~天」に出演が決まった浅野ゆう子さん、伊藤淳史さん(右)
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映画「SPEC~天」に出演が決まった浅野ゆう子さん、伊藤淳史さん(右)

 戸田恵梨香さんと加瀬亮さんのダブル主演で人気を集めたテレビドラマを映画化する「SPEC~天」(堤幸彦監督、12年春公開予定)に、伊藤淳史さんと浅野ゆう子さんが出演することがこのほど明らかになった。伊藤さんは体から無数のやり状のものを飛ばすスペックホルダー(特殊能力の使い手)として本人役の“伊藤淳史”を演じ、浅野さんは物語の鍵を握る存在で、恐るべきスペックを持ち、お金が大好きな謎の中国人女性“マダム陽(ヤン)”を演じる。

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 ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」は、ドラマ「ケイゾク」の世界観を引き継いだ設定で、未解決事件の捜査強化のため、捜査1課弐係(ケイゾク)に加え、新たに公安部に設立された「未詳事件特別対策係(ミショウ)」の捜査員が、異常な特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者を相手に息詰まる攻防を繰り広げるミステリー。戸田さん演じるIQ201の変人女刑事・当麻紗綾(とうま・さや)と、加瀬さん演じる現場たたき上げの堅物刑事・瀬文焚流(せぶみ・たける)の“キレキャラ”コンビが、証拠も目撃証言もほとんどない事件や、国や政治がらみの事件など、捜査1課では手に余る事件に挑むシリーズ。映画版では、国家をも揺るがす大事件となっていく「全員ミイラ死体殺人事件」に挑む。

 本人役の伊藤さんは、「最初に台本を開いた時に僕だけ役名の欄に自分の名前があって……。僕の役は“伊藤淳史”なんだと分かりびっくりしました」と驚きながらも、「ドラマを楽しく拝見させていただいていて、まさか自分が出演させていただけるとは夢にも思っていませんでしたのでとても幸せです」と大喜び。俳優として活躍する傍ら、体から無数のやり状のものを自在に飛ばし、対象を攻撃する“トンガリ系”のスペックホルダーという役どころについては、「プロデューサーの植田(博樹)さんから、『今回は本人役なので、台本も伊藤さんに当て書きして作っています』と言われて、実際読んでみたらすごく面白かったんですけど、全然僕じゃないじゃんと思いました」と感想を語った。

 ドラマの続編を楽しみにしていたという浅野さんは、「あの『SPEC』に参加させていただけるんだと天にも舞い上がってしまいそうな気持ちになり、本当にうれしゅうございました」とコメント。また、「私が過ごしてきた時代にさかのぼった芝居もさせていただいておりますので、『SPEC』は若者だけのものじゃないのよおと、高い世代の方々への広報役も務めさせていただいたような気がしております。『おお、懐かしい!』と楽しんでいただけたら」と呼びかけている。

 植田プロデューサーは、伊藤さんの起用について「以前から彼が出演しているCMを見て、堤監督と『意外性があって、面白いね』と話していました。それでどんな役にしようかと思っていたら、監督が『本人役でいいんじゃないか?』と(笑い)」と説明。一方で、浅野さんについては「最初にキャラクターの設定を決めており、チャイナドレスの似合う方、ばかばかしい演技もすすんでできる方を探していたところ、浅野さんがまず『マダム陽』という役名を聞いてすぐに気に入っていただいたようで、快諾をいただきました」と明かしている。(毎日新聞デジタル)

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