内野聖陽:忠臣蔵“討ち入り”シーンに手応え「情熱ほとばしる殺陣」 新春ワイド時代劇

新春ワイド時代劇「忠臣蔵~その義その愛」に出演する、堀部安兵衛役の内野聖陽さん(右)と大石内蔵助役の舘ひろしさん=テレビ東京提供
1 / 1
新春ワイド時代劇「忠臣蔵~その義その愛」に出演する、堀部安兵衛役の内野聖陽さん(右)と大石内蔵助役の舘ひろしさん=テレビ東京提供

 俳優の内野聖陽さん主演で12年に放送されるテレビ東京の新春ワイド時代劇「忠臣蔵~その義その愛」で、クライマックスとなる“討ち入り”シーンの撮影がこのほど、京都・松竹撮影所で行われ、討ち入り急進派の堀部安兵衛を演じた内野さんと大石内蔵助役の舘ひろしさんが撮影について話をした。内野さんは「刀を持って戦っていくというアクションの醍醐味(だいごみ)を味わいました」と振り返り、「美しい立ち回りというよりは、安兵衛の生き様やキャラクターが出るような情熱ほとばしる殺陣になっています」と手応えを語った。

あなたにオススメ

 同局の新春ワイド時代劇は今回で34回目となり、今作は同枠で5回目の「忠臣蔵」。新発田藩の藩士の息子として生まれながら「高田馬場の決闘」で名をあげ、赤穂藩の堀部弥兵衛のむこ養子となった堀部安兵衛を主人公に、吉良上野介を柄本明さん、浅野内匠頭を市川染五郎さんが演じる。ほかに榎木孝明さん、橋爪功さん、内藤剛志さん、中村梅雀さん、女優陣も萬田久子さん、板谷由夏さん、田中美里さんら豪華キャストが出演する。

 「元禄赤穂事件」とされる討ち入りは、元禄15年12月14日未明に行われ、現代でも「忠臣蔵」で最も人気のある場面となっている。撮影は、日が暮れるのを待って行われ、厳しい冷え込みのなか深夜まで行われた。

 内野さんは、忠臣蔵の魅力を「志を貫く強さ」と述べ、演じたことで「脱落する者の悲しみもたくさん含まれている。それでも意志を貫く強さというものに勇気づけられました」と語った。また大石内蔵助役の舘ひろしさんは「どこか未練を残しながら討ち入りに向かっていくという、内蔵助の人間的な弱い部分も少し見せられればと思って演じてきました」と話した。

 内野さんと舘さんは今作が初共演。内野さんは「“大大先輩”の舘さんの胸をお借りしてやらせていただきましたが、いつも優しく快くお付き合いいただき、ありがたかったです。いつも現場を盛り上げてくださり、楽しくやらせていただきました」とコメント。舘さんは内野さんを「1カット1カット、とても深いところまで戻ってお芝居を始められる。勉強させていただきました」と絶賛した。

 12年1月2日に午後4時から、7時間にわたって放送される。主題歌は、シンガー・ソングライターの中島みゆきさんの新曲「走(そう)」が起用された。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事