ビートたけし:デモのない日本に「なんか変だ」と問題提起 特番「ガチバトル」で司会役

「ビートたけしのガチバトル2011」で司会役を務めたビートたけしさん=MBS提供
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「ビートたけしのガチバトル2011」で司会役を務めたビートたけしさん=MBS提供

 タレントのビートたけしさんが司会を務めるトークバトル番組「ビートたけしのガチバトル2011」(毎日放送)が28日午後9時に放送される。たけしさんは、放射能汚染はどこまで深刻か、日本のエネルギーとして原子力発電所は必要か、日本は財政破綻なのかというデリケートな三つのテーマでゲストとのトークを仕切った。収録直後に取材に応じたたけしさんは、「日本は海外みたいにデモ一つやらない。(日本人は)もうちょっと国に対して文句をいうべきだと思うけれど、なんか変だ」と日本社会に疑問を投げかけていた。

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 「ガチバトル」は今年日本を揺るがした問題を取り上げ、対立する意見を持つゲストがトークバトルを繰り広げる番組で、今回は放射能汚染、日本のエネルギー、財政破綻問題を取り上げた。俳優の山本太郎さん、自民党の河野太郎衆議院議員、新党改革代表の舛添要一参議院議員、札幌医科大学放射線防護学が専門の高田純教授、早稲田大学の大槻義彦名誉教授、経営コンサルタントのジェームス・スキナーさん、自民党の片山さつき参議院副幹事長、経済学者の三橋貴明さんらが各テーマで議論する。

 たけしさんは、同番組での自身の立場を「テレビ見ている人の知識が俺くらいだと思う。だから分からないことは『なんですかそれ?』ってすぐに聞く。ベストの為替がどのくらいかと聞いちゃった方が分かりやすい」と笑い、「一般視聴者代表」だと自分を評した。収録中の白熱したトークは「もう、うるさいから放っておいた(笑い)」とばっさり。原発反対を表明し、活動する山本さんの立ち位置を「太郎ちゃんは一般の人の代弁者として、熱く語ってもらおうと思った」と説明した。

 番組を通して伝えたいことは「選挙のときに考えて、ちゃんと入れるべき人に入れてほしい」というが、「でも俺たち裏切られたからなあ。政権を転覆させたと思ったら(民主党に)うそをつかれた。詐欺罪で訴えたいよな」と現在の日本の政治を憂えていた。番組は28日午後9~11時8分に毎日放送(MBS)・TBS系で放送。(毎日新聞デジタル)

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