芥川賞・直木賞:第146回の候補11作を発表 17日の選考会はニコ動で生中継

第146回芥川龍之介賞候補の田中慎弥さん(左)、直木三十五賞候補の恩田陸さん
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第146回芥川龍之介賞候補の田中慎弥さん(左)、直木三十五賞候補の恩田陸さん

 日本文学振興会は第146回芥川龍之介賞(以下、芥川賞)と直木三十五賞(以下、直木賞)の候補作が6日発表した。芥川賞は田中慎弥さんの「共喰い」など5作、直木賞には恩田陸さんの「夢違」など6作がノミネートされた。受賞作を決める選考委員会は17日午後5時から東京都内で開かれる。

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 芥川賞には、川端康成文学賞と三島由紀夫賞を受賞している田中さんが5回目の候補に挙がったほか、候補3回目で野間文芸新人賞受賞者の円城塔(えんじょう・とう)さん、2回目の候補となるエッセイストの石田千さんらが前回に続いてノミネート。広小路尚祈(ひろこうじ・なおき)さんは候補2回目、文学界新人賞を受賞している吉井磨弥さんは初候補となった。

 直木賞には、本屋大賞や山本周五郎賞などを受賞している恩田さんが4回目、葉室麟(はむろ・りん)さんは5回目の候補に挙がった。伊東潤さん、歌野晶午(うたの・しょうご)さん、桜木紫乃さん、真山仁さんは初候補となった。

 「ニコニコ動画(原宿)」の「ニコニコ生放送」では、17日午後5時半から受賞者の記者会見を生中継する(選考委員会の中継はなし)。選考委員会の審議の結果を受け、会見場に選考結果の紙が張り出される瞬間も中継する予定。(毎日新聞デジタル)

各賞の候補作は以下のとおり。

 ◇第146回芥川龍之介賞候補作5作(作者名敬称略、五十音順、カッコ内は掲載誌)

石田千「きなりの雲」(群像10月号)▽円城塔「道化師の蝶」(群像7月号)▽田中慎弥「共喰い」(すばる10月号)▽広小路尚祈「まちなか」(文學界8月号)▽吉井磨弥「七月のばか」(文學界11月号)

 ◇第146回直木三十五賞(作者名敬称略、五十音順、カッコ内は発行元)

伊東潤「城を噛ませた男」(光文社)▽歌野晶午「春から夏、やがて冬」(文藝春秋)▽恩田陸「夢違」(角川書店)▽桜木紫乃「ラブレス」(新潮社)▽葉室麟「蜩ノ記」(祥伝社)▽真山仁「コラプティオ」(文藝春秋)

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