芥川賞:円城塔さんと田中慎弥さん 直木賞は葉室麟さん

第146回芥川賞を受賞した円城塔さん(左)と田中慎弥さん
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第146回芥川賞を受賞した円城塔さん(左)と田中慎弥さん

 第146回芥川龍之介賞(以下、芥川賞)と直木三十五賞(以下、直木賞)の選考会が17日あり、芥川賞は円城塔(えんじょう・とう)さんの「道化師の蝶」と田中慎弥(たなか・しんや)さんの「共喰い」、直木賞は葉室麟(はむろ・りん)さんの「蜩ノ記(ひぐらしのき)」に決定した。

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 円城さんは1972年札幌市生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文学界新人賞受賞および第137回芥川賞候補。「烏有此譚」で第32回野間文芸新人賞受賞。2011年第3回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。「これはペンです」が第145回芥川賞候補。円城さんの作品が候補作に挙がったのは3度目。

 田中さんは1972年、山口県下関市生まれ。91年に山口県立下関中央工業高校を卒業。「冷たい水の羊」(2005年新潮11月号)で第37回で新潮新人賞を受賞。2008年「蛹」で川端康成文学賞を最年少で受賞、同年に「蛹」を収録した作品集「切れた鎖」で三島由紀夫賞受賞。ほかに「神様のいない日本シリーズ」「犬と鴉」「実験」などの著書がある。芥川賞の候補に挙がったのは今回が5度目。

 葉室さんは1951年、北九州市生まれ。76年西南学院大学文学部卒。地方紙記者等を経て05年「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。07年「銀漢の賦」で松本清張賞を受賞。今作で5回目の候補。(毎日新聞デジタル)

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