GACKT:悪役のイメージが強すぎて共演者と仲よくなれず 「スーパースマイルで気を使った」

劇場版「テンペスト3D」の初日舞台あいさつに登場したGACKTさん
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劇場版「テンペスト3D」の初日舞台あいさつに登場したGACKTさん

 11年7月にNHKのBSプレミアムで放送された時代劇「テンペスト」を3D映画化した劇場版「テンペスト3D」(吉村芳之監督)の初日舞台あいさつが28日、東京都内であり、主演の仲間由紀恵さん、塚本高史さん、GACKTさんら出演者が登場した。琉球王朝の乗っ取りを画策する怪しい宦官の徐丁垓(じょ・ていがい)役を演じたGACKTさんは、「おかしな役だったので最初は(他のキャストと)仲よくなれなくて、“みんなの徐さん”ですというところから、笑顔を売り込むところからはじめた」と苦労を明かした。GACKTさんは「高史(塚本さん)からはよっぽど嫌われてるんだなと思っていた」といい、「個人的な性格まで怖いと思われてしまうので、“スーパースマイル”で楽屋に入る気の使いよう、心の配り方をしてた。みんなの徐さんですから」ととびきりのスマイルを見せ、会場を沸かせていた。

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 「テンペスト」は、沖縄出身の作家・池上永一さんのベストセラー小説が原作。映画版は19世紀の琉球王朝が舞台。父の願いをかなえるため、男として生まれ変わる決意をする真鶴は、名前を孫寧温(そん・ねいおん)と改め、王宮に仕える身となる。当時の琉球王朝は、清と薩摩の二重支配下にあり、寧温は外交問題や王府の財政改革などで目覚ましい手腕を発揮し、異例の出世をする。しかし、王宮内の激しい勢力争いに巻き込まれ、ついに自分の正体が女であることが明かされてしまう……というストーリー。

 舞台あいさつには谷原章介さん、高岡早紀さんも登場。舞台、ドラマ、映画と1年以上同じ役を演じてきた仲間さんは「琉球を愛する愛情の強さ、信念の強さを持つ真鶴、寧温が大好き。私にとってあこがれの存在」と笑顔を見せた。

 12年の抱負を「絆」とした仲間さんは、「その時代のその人たちの絆がつながって、今の沖縄が成り立ってると思うと、こういうことを大事にしていきたいなと思う」としみじみ語り、「絆の深いメンバーと作品を作ってきました。沖縄、琉球の歴史を知っていただいて、もっと沖縄を好きになっていただけたらうれしい」と呼び掛けた。映画は28日から全国で公開中。(毎日新聞デジタル)

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