戸田恵梨香:「ヤバイ」1年ぶりのキレ演技に苦戦? 映画公開直前にSPドラマ「SPEC~翔~」

SPドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~翔~」の一場面
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SPドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~翔~」の一場面

 戸田恵梨香さんと加瀬亮さんのダブル主演で人気を集めたテレビドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」の劇場版「~天~」(堤幸彦監督)の4月7日公開直前に、テレビシリーズの1年後を描くスペシャルドラマ「~翔~」が放送されることになり、このほど主演の2人が取材に応じた。1年近くのブランクをへて撮影に臨んだ戸田さんは、撮影の1日目では当麻紗綾(とうま・さや)役に戻れなかったといい、「しっくりこなくてヤバイと思った。当麻じゃない、女の子になって焦ったんですよ」と久々の現場の様子を語り、加瀬さんは「テレビシリーズの最終回で投げかけた謎の答えが分かります」と、スペシャルドラマの見どころを語った。

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 ドラマ「SPEC」は、ドラマ「ケイゾク」の世界観を引き継いだ設定で、未解決事件の捜査強化のため、捜査1課弐係(ケイゾク)に加え、新たに公安部に設立された「未詳事件特別対策係(ミショウ)」の捜査員が、異常な特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者を相手に息詰まる攻防を繰り広げるミステリー。戸田さん演じるIQ201の変人女刑事・当麻と、加瀬さん演じる現場たたき上げの堅物刑事・瀬文焚流(せぶみ・たける)の“キレキャラ”コンビが、証拠も目撃証言もほとんどない事件や、国や政治がらみの事件など、捜査1課では手に余る事件に挑んできた。

 戸田さんは「(当麻役は)あそこまで役を作ってくせを付けたので、(ドラマが終わって)一度フラットにならなきゃと、別の作品を演じていた。また当麻役を演じられることになって、台本には100%の当麻がいたけれど、すぐにそこまではいかなかった」と苦戦した撮影1日目を振り返ったが、2日目には「何も考えないでやってみたら、できちゃった(笑い)。胸を張って自分の代表作といえる」と熱く語った。加瀬さんも「キャラクターに愛着があるので、当麻にしても(竜雷太さん演じる2人の上司・)野々村にしても1年ぶりに再会できただけでうれしい。どんな人が来てどんな芝居をしても大丈夫。すごく楽しい作品」とうなずいた。

 スペシャルドラマは、目の療養で警視庁を休職していた瀬文が未詳に戻るところからスタート。係長待遇に降格した竜雷太さん演じる野々村に代わり、係長に任命されたでんでんさん演じる市柳と、組織犯罪対策部から異動になった北村一輝さん演じる吉川が、新たに未詳のメンバーに加わる……という展開。新メンバーの北村さんについて、戸田さんは「大阪のヤンキーみたいな雰囲気。まさかそんなお芝居でくるとは思わなかったから、ツボに入っちゃいました」と思い切った演技を大絶賛。加瀬さんも「北村さんのとんだ演技が間近で見られてよかった。カットがかかる度に本人も『大丈夫かな、オレ』って言ってた(笑い)。そんな不安も含めていとしいキャラになっている」と説明した。

 加瀬さんは「今まで応援してくれた方に見せるにしても、自信を持って見せられる作品になった」とスペシャルドラマの出来に満足げで、「ドラマのストーリーは当麻に寄り添っていくので当麻が見どころ。新しいキャラクターたちも強烈なので、ぜひ楽しんでほしい。映画は、仕切り直しで新たに始まるという感じです」と話し、戸田さんも「2人の関係性がドラマで描かれているので、そこを見てから映画が、また面白いのではないでしょうか」と力強くアピールしていた。スペシャルドラマは4月1日午後9時半~同11時18分に放送される。(毎日新聞デジタル)

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