相棒シーズン10:最終回SPは視聴率20.5%で有終 ミッチー卒業! 尊は警察庁へ

「相棒」シーズン10最終回スペシャル「罪と罰」の場面カット=テレビ朝日提供
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「相棒」シーズン10最終回スペシャル「罪と罰」の場面カット=テレビ朝日提供

 人気刑事ドラマ「相棒シーズン10」(テレビ朝日系)の最終回スペシャル「罪と罰」が21日午後8時~午後10時9分に2時間超のスペシャル版として放送され、及川光博さんが演じる神戸尊が「相棒」シリーズから卒業し、番組平均視聴率は20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で相棒シリーズの最終回としては過去最高となった。今シーズン全19話の平均視聴率は16.6%だった。

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 最終話では、真野響子さん、浅見れいなさん、窪塚俊介さん、木村佳乃さん、國村隼さんがゲスト出演。“クローン人間”にまつわる事件が描かれ、事件解決に絡み、正義のあり方をめぐって水谷豊さん演じる杉下右京と尊が対立する衝撃の展開に。ラストでは、尊に「警察庁長官官房付き」の辞令が下り、09年3月放送のシーズン7の最終話から約3年にわたって在籍した警視庁の窓際部署「特命係」を後にした。

 及川さんは09年3月放送のシーズン7の最終話で、警察庁上層部の密命を受けて特命係に配属されて以来約3年間、「特命係」のキャリア警部・杉下右京の相棒としてシリーズに出演。最終話では、事件解決に絡み、まもなく生まれてくるクローン人間の存在を明るみに出すか否かをめぐって、尊と右京が“正義のあり方”について対立。尊は被疑者を連れて右京の前から“逃走”、母胎の中にいるクローン人間を「始末する」と右京を脅迫するなど衝撃の展開となった。

 後日、尊には「警察庁長官官房付き」の辞令が下り、再び警察庁に戻ることになり、物語の最後では、法廷で倒れた事件の犯人が運び込まれた病院に駆けつけた右京と尊が再会。車で送ろうという尊の提案を、「ようやく、独りに慣れてきたところですから」と右京が断り、尊が「では、またいつか。どこかで」、右京は「ええ。じゃ」と再び2人は別れる。ラストは、歩道を歩く右京の横を、愛車で通り過ぎる尊が、クラクションを鳴らし、窓から手を振って去っていくという、及川さんらしいスタイリッシュな演出で締めくくられた。

 尊の警察庁への異動については、警視庁人質籠城事件(『相棒−劇場版2−』)を受けて警察庁長官官房付きという閑職にいる元警視庁副総監の長谷川宗男(國村隼さん)が絡んでいることも劇中で示唆されており、今後、尊が何らかの形で登場することも考えられそうだ。

 相棒シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷さん)がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。10年から11年にかけて放送された「シーズン9」では、第16話でシリーズ最高視聴率となる23.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。全18話の平均視聴率もシリーズを通して初めて20%の大台を超えた。10年末に公開された劇場版第2弾「相棒−劇場版2−警視庁占拠!特命係の一番長い夜」もヒットした。今シーズンは初回(12年10月19日放送)に19.7%を記録している。(毎日新聞デジタル)

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