小栗旬:「早いうちにアクションを」 俳優としての“引き際”語る

WOWOWとTBSの共同制作番組「伝説の引退スペシャル」に出演する小栗旬さん=WOWOW・TBS提供
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WOWOWとTBSの共同制作番組「伝説の引退スペシャル」に出演する小栗旬さん=WOWOW・TBS提供

 俳優の小栗旬さんが、WOWOWとTBSが共同制作したスポーツドキュメンタリー「伝説の引退スペシャル」のナビゲーターとナレーションを務めることになり24日、東京都内のスタジオで収録に臨んだ。小栗さんは「スポーツ選手の皆さんの引き際を扱っているドキュメンタリーに参加させてもらえるのは光栄。主役は僕じゃないので、出過ぎず引き過ぎずに務めたい」と意気込みを語った。

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 番組にちなんで、自身の引き際について聞かれると、小栗さんは「俳優という仕事は、何をもって引退か分からないけれど、舞台などで何十年も続けた役を終えるときに、(引き際を)感じるのかな……。そういう役に巡り会えたらいい人生だな」と思いをはせ、「スポーツ選手じゃないですが、この間まではあんなにジャンプできたのに、と思うこともある。だから、早いうちにアクションの多い仕事をしよう、と思ったこともありますね」とちゃめっ気たっぷりに語り、報道陣の笑いを誘った。

 「伝説の引退スペシャル」は、スポーツ史に残る輝かしい実績を残した伝説的選手たちの引き際にスポットを当て、その引退劇の真相を解き明かすドキュメンタリー。TBSとWOWOWがドキュメンタリーを共同制作するのは今回が初めてで、局の垣根を越えたコラボレーションは極めて異例。TBSが「日本編」として、江川卓さん(プロ野球、87年引退)、千葉すずさん(競泳、00年引退)、千代の富士(横綱、91年引退)の物語を放送。WOWOWが「世界編」としてマイケル・チャンさん(テニス、03年引退)、ロベルト・カルロスさん(サッカー、12年引退)、チャールズ・バークリーさん(バスケットボール、00年引退)の物語を放送する。

 小栗さんはナレーションについて「選手の人となりを伝えるのに、間違いがあるとその人の人生を左右する気分になるので気を付けないと」とその難しさを語った。番組については「選手たちの輝かしい時代は分かっているけれど去り際は意外と知らなかった。改めて知ると面白い」といい、「天才だったり努力家だったり、スポーツ選手の中でも結果を残した人たちの去り際ですが、確実に皆さんの何かしらの人生と重なる部分があると思う。これを見ると『意外と自分の悩みなんてそんなに大変じゃないかも』と思えます」と番組の魅力を語っていた。

 番組は、10月8日午後9時に「日本編」をTBS系で放送。10月13日午後8時に「世界編」をWOWOWプライムで放送する。(毎日新聞デジタル)

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