フジテレビ石本沙織アナ:「親類のお姉さんだと思って」 報道番組に悩んだ日も

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 フジテレビの石本沙織アナウンサー(32)が10月から同局の夕方のニュース番組「スーパーニュース」(毎週月~金曜午後4時50分)にメーンキャスターとして出演している。「親類のお姉さんがニュースを読んでいると思ってもらえたらいいな」という石本アナに意気込みや報道番組への思いなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 スーパーニュースは、安藤優子さんを中心としたキャスター陣による2時間10分の報道番組。10月からメーンキャスターに石本アナと境鶴丸アナが加わった。

 石本アナは11年4月から12年9月末まで週末のニュース番組「FNNスーパーニュースWEEKEND」を担当しており、平日のスーパーニュースは「背負うものが大きくなったという感じだった」という。安藤さんからキャスターの歓送迎会で「自由にやっていいよ」と声をかけられ、「肩の荷が下りた。私は自分らしくやっていいんだと思えた」と自信を持てたことを語る。

 入社以来、情報番組やスポーツを中心に担当してきた石本アナは「WEEKEND」を担当することになった際、「私が報道? 私にニュースができるかなという感じだった」と振り返る。「(抑揚がついた)スポーツの読み方になってしまう」と発声に悩んでいたことを明かし、その壁は「めざましテレビ」のスポーツコーナーで一緒だった奥寺健アナからヒントを得て解決したという。抑揚を消して淡々とニュースを伝え、慣れたら自分らしさを出す手法で「WEEKENDで1年半やって、今ようやく自分を消してゼロにしてやっと慣れてきたところ」。今後は「安藤さんの隣で、技術や感覚、目線を勉強したいという気持ちがふつふつとわいている」と力を込めた。

 毎日さわやかにニュースを伝え、終始、笑顔で取材に応じる石本アナの笑顔の秘訣(ひけつ)を聞くと「いつも心から楽しいと思うこと」という。さらに学生時代のチアリーディングの経験を挙げ、「全力疾走して踊りながら笑顔でいる練習をよくしました。笑顔をチェックしている先輩がいて『沙織、笑顔!』って(怒られる)。だから今もしみついた何かがあるのかも」と笑顔を見せる。

 報道番組は、楽しいニュースばかりを伝えるわけではないが、「楽しいニュースもつらいニュースもスポーツも報道も根本は一緒。何かを伝えたいと思うことが大事だなと気づいて吹っ切れました」という。

 自分自身について「たまたまアナウンサーになった」という石本アナ。「自分らしさは普通らしさ。日々の生活者の感覚を持ったアナウンサーでいたい。親類のお姉さんがニュースを読んでいると思ってもらえたらいいな」と考えている。さまざまな業種で働いている大学時代の友人から話を聞くのが好きだといい、「その友だちとの会話も私の糧になっている。報道だけじゃなく、いろんな仕事をしてきた(入社)10年目の私だからこそ持っている感覚がふとしたところで生かされるんじゃないかと思いたい」と話した。

 スーパーニュースは、安藤さんのほか、月~木曜は木村太郎さん、金曜は若狭勝さんが出演。ほかに同局の椿原慶子アナ、松村未央アナ(月~水曜)、榎並大二郎アナ(木、金曜)も出演している。石本アナと境アナが加わり、同番組のメーンキャスターは20代、30代、40代、50代、60代の各世代がそろった。グルメ情報のコーナーをなくし、模型やバーチャル映像を使ったコーナーで石本アナらがちょっとした演技を交えながらニュースの説明をすることもある。

 石本アナは「(視聴者には)同世代から、私たちのお母さん世代もいらっしゃる。(ニュースを)いかに私たちの目線に持ってきて分かりやすくするか」を目標に掲げ、「私と(境)鶴丸さんという、ほんわかしたキャラが加わったことで、安藤さんの鋭さプラスまろやかになったスーパーニュースを楽しみにしてほしい」と呼びかけた。

 ◇プロフィル

 いしもと・さおり。80年7月7日生まれ。富山県出身。血液型O型。身長164センチ。03年に早稲田大学商学部を卒業し、フジテレビ入社。「FNNスーパーニュースWEEKEND」「めざましテレビ」などのスポーツコーナーを担当し、メジャーリーグ中継やゴルフ中継も担当。11年4月から「CSプロ野球ニュース」を担当しているほか、「ものまね紅白歌合戦スペシャル」などバラエティー番組にも出演している。

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