吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は群馬に住むお笑いコンビ「アンカンミンカン」が、桐生市の「カレーひもかわ」を紹介します。（毎週日曜更新）

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　群馬県住みます芸人のアンカンミンカンです。今日は群馬県に存在する数多くのグルメの中から、桐生市に伝わる名物グルメをご紹介します！

　その名も「ひもかわうどん」！　桐生独自の文化であり、幅が広いのが特徴で、幅広くうすいめんは独特の触感としなやかな腰があり、初めて見た人はその特殊さに飛び出た目玉が戻らなくなり、食べてびっくり、その味に踊りだした舌が止まらなくなるのです。

　そもそも群馬県は、その気候的特色から小麦粉の隠れた産地であり、昔から粉もののレベルが高く、うどんに始まり、おっきりこみ、焼きそば、パスタ、もんじゃ焼き、焼きまんじゅうなどなど、粉ものグルメ競争は他に類を見ないほどで、その競争は長く激しく群馬県の食文化を支えてきたのです。その競争において、今日まで衰えることなく先頭を走り続けてきた「ひもかわうどん」は、自信を持ってお伝えできる群馬県の名物グルメです。

　きのこの煮込みうどんをひもかわで作ったり、いろいろと食べ方はありますが、今回は冬にオススメの「カレーひもかわ」を紹介します。「カレーひもかわ」は、近年とても人気で、スパイスの利いたコクのあるカレーが、幅広のうどんにほどよく絡み、口の中でカレーのうまみとひもかわうどんの食感が絶妙に絡み合います。カレーうどんはひもかわのために生まれたといっても過言ではありません。パンチが利いていて、食べるとそれだけで1週間は頑張れそうなぐらいに食べ応えがあります。絶品グルメです。

　今回お邪魔した桐生うどんの名店「梅山本」さんでは、普通のひもかわうどんが550円、ねぎに油揚げのシンプルな具で、トッピングはいろいろ選べます。自分の好みの味を見つけていくのも楽しいんです。カレーひもかわは660円。カレーは具に鶏の胸肉を使っており、ヘルシーながらもしっかりとした味はやみつきに。一つ一つの素材にも自信を持っており、完成度はかなりのもの。一口、一口、温かい幸せが味わえます。具のトッピングはもちろん、カレーも、とろっとしたタイプからさらっとしたタイプまでお好みで選ぶことができます。80年続く歴史ある味を皆さんにもぜひ体感していただきたいものです。

　ちなみに、桐生市にはこの「梅山本」さん以外にも、数多くのうどん屋さんが存在し、桐生麺類商組合から、うどんマップなども刊行されています。語り継がれるうどん伝説と銘打って、うどんで桐生を、そして群馬を盛り上げようと、今とてもホットなグルメとなっており、昨年には、我々群馬住みます芸人のアンカンミンカンも、桐生うどんPR大使として、委嘱状ならぬ“衣食状”をもらい、外側からうどんになっていこうということで、白の全身タイツまで授かりました。そこで数カ月にわたって行われた桐生うどんスタンプラリーでは、全参加店舗3周分を超える100店舗以上のスタンプを集めて回ったつわものも現れました。

　西の西陣、東の桐生。織物で有名なこの桐生において、機織りの職人さんが忙しい中でもさくっと食べられるようにと生まれた幅広の「ひもかわうどん」が、めぐりめぐって今、桐生のご当地グルメとして多くの人に「幅広く」親しまれるようになっているんです。ぜひ皆さんも、その幅広さに含まれた歴史ある街・桐生の味を楽しんでください。群馬県にぜひぜひいらっしゃい！！！（取材協力：梅山本　0277・47・2147）

　◇アンカンミンカンのプロフィル

　川島大輔（群馬県みどり市出身）と富所哲平（同）のコンビで06年に結成。NSC東京12期生。群馬県住みます芸人として11年5月から活動している。毎日午後10時からYNN（よしもとネタネットワーク）群馬チャンネル（http://www.ynn47.jp/gunma/）をユーストリームで生配信中。