注目映画紹介:「ドラゴンボールZ 神と神」 17年ぶり劇場版は原作者・鳥山明が参加した完全新作

(C)バードスタジオ/集英社 (C)「2013ドラゴンボールZ」製作委員会
1 / 12
(C)バードスタジオ/集英社 (C)「2013ドラゴンボールZ」製作委員会

 世代を超えて愛されている鳥山明さんの大ヒットマンガ「ドラゴンボール」の17年ぶりとなる完全新作の劇場版アニメ「ドラゴンボールZ 神と神」(細田雅弘監督)が30日に全国で公開された。今作は魔人ブウ戦から数年後の世界が舞台という原作の流れを受け継いだ完全オリジナルストーリー。孫悟空をはじめ、おなじみの戦士たちが破壊の神ビルスとし烈なバトルを繰り広げる。鳥山さん自身が原作、ストーリー、キャラクターデザインに名を連ねていることでも話題だ。

あなたにオススメ

 魔人ブウ(声・塩谷浩三さん)との死闘から数年後、悟空(声・野沢雅子さん)がいる界王星に、全宇宙のバランスを取るために存在する破壊の神ビルス(声・山寺宏一さん)が長い眠りから目覚めたという知らせが届く。ビルスは少しでも機嫌を損ねると手当たり次第に破壊の限りをつくすため、界王(声・八奈見乗児さん)やキビト界王神(声・三ツ矢雄二さん)は恐れていた。そんなビルスはフリーザを倒したサイヤ人がいるとのうわさを聞き、ある“伝説の戦士”の情報を求めてウイス(声・森田成一さん)とともに界王星へ現れる。界王の忠告にも耳を貸さず、久々に強敵と戦えることに悟空は胸を躍らせるが、ビルスの圧倒的な強さになすすべなく敗れてしまう。さらに地球にいるベジータ(声・堀川りょうさん)や悟飯(声・野沢雅子さん)たちにもビルスの脅威が迫る。戦士たちはビルスに立ち向かうが……。そしてビルスが捜す伝説の戦士「スーパーサイヤ人ゴッド」とは……という展開。

 原作者の鳥山さんが「もし連載に続きがあったら……」を想定して作ったストーリーは、まさに鳥山ワールド全開。フリーザ、セル、魔人ブウといった並み居る強敵をはるかにしのぐビルスの存在に、まずは驚かされる。そして、そんな恐ろしい相手が登場しても暗くはならず、前向きで明るく熱い展開で楽しませてくれる。クリリンやブルマ、亀仙人にピッコロといったおなじみの面々だけではなく、懐かしのあのキャラも登場するといった“プチサプライズ”も。またベジータや神龍(シェンロン)が今まで見せたことのないようなおちゃめな(?)姿を披露する場面は、ファンならずとも必見。ブルマの年齢や悟飯とビーデルに……など、ほかにも多くの仕掛けで長年待っていたファンを楽しませてくれる。もちろん、現在のアニメーション技術で作り上げられた戦闘シーンも迫力満点。映画を見ればきっとコミックスを読み返したくなるはずだ。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

写真を見る全 12 枚

映画 最新記事