47都道府県芸人グルメ便:「べトコンラーメン」 岐阜・飴玉ソング

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 吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は、岐阜に住むお笑いコンビの「飴玉ソング」が、名物の「べトコンラーメン」を紹介します。(毎週日曜更新)

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 皆さんはじめまして!! 芸歴6年目、岐阜県住みます芸人の飴玉ソングです!! 現在僕たちは岐阜に住み、お笑いライブや地元のイベント、毎週のラジオなど、岐阜を盛り上げるために日々駆け回っております。知れば知るほど好きになれる岐阜県のこと、皆さんはどれくらい知ってますか?

 日本の真ん中に位置する岐阜県には、素晴らしい魅力がたくさんあります。金華山、岐阜城、淡墨桜、下呂温泉、美濃のうだつの上がる町並み、そして長良川のウ飼い……。

 そんな名物が多々ある中、僕たち飴玉ソングが岐阜県のすてきなグルメをお届けしたいと思います!! 「ホントにできるのかよ!」「こっちは腹減ってんだよ!」「やだ、よく見ると2人ともイケメン!!」など、皆さんの言いたいことは分かっております。お任せください!! 今回、ご紹介する岐阜のグルメはこちら、「べトコンラーメン」です。

 岐阜県民のソウルフード、べトコンラーメンなんですが、この「べトコン」とは一体何のことだか分かりますか? 実はこれ、諸説ありまして、いまだに何の略か正確には判明していないのです。

 1960年代に生まれたこともあり、ベトナム戦争から取ったとか、食べると体調が万全(ベストコンディション)になるからとか、名前一つとってもいろんな面白い話が聞けます。

 そして今回、そのべトコンラーメンを提供していただきますのは、岐阜市は川部にあります「香楽」さんです。なんとこのお店、今や映画やドラマで大活躍、超有名俳優の伊藤英明さんが小学校2年生から通い、いまだに近くに来た際には足を運んでいるというとってもおいしいお店なんです!! 伊藤さんのほかにもたくさんの有名人が訪れている店内には、数々のサインが飾られています。いつか飴玉ソングのサインも飾られるようになりたいです(笑い)。

 土日はもちろん、平日も待ちが出るこのお店。待ちきれない飴玉ソング、さっそくいただきたいと思います!!

 注文したのはべトコンラーメン(しょうゆ)と、みそべトコンラーメン。店長さんの流れるような調理に見とれていると、いつの間にか完成。ホントに早い!!

 最初はべトコンラーメン(しょうゆ)からご紹介しましょう。何といってもまず圧倒されるのは、その大きさ!! 器がどんぶりではなく、すりばちを使っているのです!!

 実はここがポイントで、すりばちを使うことにより、通常のどんぶりよりもめんやスープなどの中身が冷めにくくなるのです。店長さんの「その理由ともう一つ、そっちの方が少し安かったんだよ(笑い)」という言葉は、聞かなかったことにします(笑い)。

 アツアツのラーメンから立ち昇る湯気は視覚と嗅覚を刺激し、あやうく写真を撮るのを忘れるところでした。写真撮影も終わり、我慢できぬとラーメンを食べましたところ………ウマーーイ!!!!

 シコシコのめんがガツンとパンチの利いたピリ辛鶏がらしょうゆスープと絶妙にからみ合って、口の中が幸せ状態に!! 今までに食べたことのある、どのしょうゆラーメンよりも味がしっかりしていて、鶏がらとしょうゆダレのマッチした濃厚なうまみが全身に伝わります。

 めん以外にも大量のもやし、ニラ、ぶつ切りにんにく、タカノツメ、豚バラ肉、すべてが手を取り合って……。僕たちはこの日、「調和」の本当の意味を、頭ではなく心で感じることができました(笑い)。

 ピリリとくるほどよいカラさが食欲を駆り立て、食べても食べても次の一口が欲しくなります。特にインパクトがあるのが「ぶつ切りにんにく」。1杯のラーメンに5、6片のにんにくが入っているというダイナミックさで、店長さんが選び抜いたこの国産のにんにくは、普通のものより甘みと香りがよく、それでいてにんにく本来の味もしっかり持っているという、いわばにんにく界のプロフェッサー。かんだときのほわっとする感覚は、病みつきになること間違いなし!

 さらに味もさることながら、衝撃を受けるのはその食感。もやしが本当にシャッキシャキなんです。というのも、先にも述べました提供スピード。もやしは長い時間火に掛けてしまうとすぐにしなっとなってしまい、そのシャキシャキ感は失われてしまいます。そうならないための流れるような高速の調理速度だったんですね。それでいて味も最高なんだから、ホントいうことなしです。

さてお次は、みそべトコンラーメンです。普通のべトコンラーメン(しょうゆ)と並び、ほぼ同数の注文数、人気を誇る、べトコンラーメンの二枚看板の一つ、みそべトコンラーメン。こちらも同じくすりばちで登場。当然ながら、みそということもあり、しょうゆの方とは見た目も香りもちょっと違ったものになっています。

 さっそく食べてみたところ………こちらもウマーーーーイ!!!! しょうゆとはまた違った味わいが口の中に広がり、ピリ辛のスープとマイルドなみそがお笑いコンビのごとく、お互いがお互いを引き立たせ合っております。

 口に入れて最初はみその風味が広がり、後から追ってくるようにスープ本来のコクと味が顔を出してきます。そしてめんを食べて気付くこと。なんと、しょうゆとはめんが違うのです。

 先ほどのストレートめんとは違い、こちらはちぢれめん!! いっそうスープとからむように、味によってめんを変えているそうです。実はこのほかにも塩べトコンラーメンもあるのですが、そのめんもまた別のめんを使っているというのだから驚きです……!!

 「確かにおいしそう!! でも私、少しでも辛いの苦手なのよねー」。大丈夫です。注文のときに言えば辛さの調整もできますので、自分に合った辛さでいただけます。さらに店内には女性一人でお越しのお客さんも多く、気兼ねなくおいしいラーメンが食べれる環境となっております。

 どうですか? 今すぐにでも食べたくなってきたでしょう!?

 「食べたーい!!」「さらにおなかすいてきちゃったよ!!」「やっぱり2人ともイケメーン!!」。

 ありがとうございます。皆さんもぜひ、「香楽」さんの「べトコンラーメン」で、ベストコンディションになってくださいね!!(取材協力:香楽 058・233・9096)

 ◇飴玉ソングのプロフィル

 中島央(鹿児島県出身)と東ヒサシ(同)のコンビで11年10月に結成。岐阜県の住みます芸人として13年1月から活動している。毎日午後10時からYNN(よしもとネタネットワーク)岐阜チャンネル(http://www.ynn47.jp/gifu/)をユーストリームで生配信中。4月からラジオ「Good!グッと!かかみがはら」(岐阜エフエム)にレギュラー出演している。

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