草なぎ剛:“マンガの神様”手塚治虫役に挑戦 ブラック・ジャック創作秘話をドラマ化

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 人気グループ「SMAP」の草なぎ剛さんが、13年秋放送の関西テレビ放送開局55周年記念ドラマ「神様のベレー帽~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~」で、“マンガの神様”手塚治虫さんを演じることが1日、明らかになった。草なぎさんは、鏡の前で手塚さんのトレードマークであるベレー帽とメガネをかけた時のことを振り返り「意外に“いける”としっくりきた」と自信をのぞかせており、「手塚さんのような偉大な方を演じることはとても大きな挑戦。手塚さんのフィルターを通して、見ている方に“人が頑張る姿ってすてきだな”と思っていただけるとうれしい」と視聴者にメッセージを送っている。

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 ドラマは、2012年の「このマンガがすごい!」オトコ編で第1位に輝いた「ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~」(宮崎克さん原作、吉本浩二さん作画)が原作。1973(昭和48)年を舞台に、ヒットから遠ざかりアニメ事業にも失敗するなど低迷期にあえいでいた手塚さんが「ブラック・ジャック」のヒットにより完全復活する姿を通して、“努力の人・手塚治虫”を描く。演出は、「僕の生きる道」など“僕”シリーズ3部作で草なぎさんとタッグを組んだ三宅喜重さんが担当。また、草なぎさんとはドラマ初共演となる佐藤浩市さんが、手塚さんの復活へのきっかけを作る“伝説の鬼編集長”役で出演する。

 もともとマンガが好きで、「『ブラック・ジャック』はその中でも一番好きといっても過言ではない」と言い切る草なぎさん。手塚さんを演じるにあたり「ある程度のフォルムを似せることも大事かと思いますが、原稿を渡す時の笑顔、仕事に対して情熱を燃やしている姿など、なにより手塚さんの内面を表現することが一番大事」とコメント。またドラマ初共演となる佐藤さんについては「胸を借りる気持ちで、自分の持っている力を出したいです。とても楽しみにしています」とも話している。

 関西テレビの安藤和久プロデューサーは「草なぎさんにしか出せない、草なぎさんならではの演技で、ぜひとも『草なぎ剛の手塚治虫』を見たい、作りたいと熱く思いました」と起用の理由を説明。「手塚さんは決して、単なる天才ではなく、何よりもマンガが大好きで、アニメが大好きで、苦労を苦労ともいとわず誰よりも頑張った、すさまじい努力の人。頑張ること、熱くなることをどこかカッコ悪いと思いがちな現代人に一生懸命努力することの大切さと面白さを感じてもらえればとの思いで制作していきます」と意気込みを語っている。

 「神様のベレー帽~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~」は、13年秋にフジテレビ系で放送される。(毎日新聞デジタル)

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