長澤まさみ:映画「WOOD JOB!」クランクアップ 矢口作品出演は「刺激になった」

14年公開の映画「WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~」の1シーン
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14年公開の映画「WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~」の1シーン

 俳優の染谷将太さんが主演し、ヒロイン役で女優の長澤まさみさんが出演する映画「WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~」(矢口史靖監督、14年初夏公開)がこのほどクランクアップを迎えた。長澤さんは「憧れの矢口組に参加できて本当に幸せでした。監督の演出は自分が思ってもいないことが多く、刺激になりました」とコメントを寄せている。

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 撮影は、林業をテーマにした原作の世界観と矢口監督によるリサーチを再現するため、三重県の山間部を中心にオールロケで行われ、大木を切り倒す「伐倒」や、20メートルに及ぶ高所での「種取り」など、本格的な林業を出演者が自ら演じた。ひょんなことから山奥で林業に従事することになる少年・平野勇気を演じた染谷さんは「今作の撮影で学んだのは、相手が自然だと何が起こるかわからないということです。誰も想像しない角度から風が吹いたら、思いもよらぬ方向に木が倒れて事故につながる。“木も生き物なんだな”と思いました」と過酷な撮影を振り返った。

 “荒ぶる山の神”“林業の天才”こと飯田ヨキ役の俳優の伊藤英明さんは、主演の染谷さんについて「すごく繊細な感じだけど芯はものすごく骨太で、実は芝居以外はすべて苦手なんじゃないかと思うくらいこの仕事が合っている」と絶賛。長澤さんは「染谷くんは年下なのに先輩の貫禄があり、落ち着いた人。オーラに圧倒されつつ、私も頑張らなきゃと思いました」と話した。

 映画は、三浦しをんさんが09年に発表し、累計発行部数33万部を超えるベストセラー小説「神去なあなあ日常」が原作で、「ウォーターボーイズ」(01年)、「スウィングガールズ」(04年)などの矢口監督が手がけた。都会から遠く離れた、携帯もつながらずコンビニもない山奥の村を舞台に、変わり者に囲まれながら林業に従事することになった主人公の悲喜こもごもを描いている。(毎日新聞デジタル)

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