女優の広末涼子さんが27日、東京都内で行われたWOWOWの連続ドラマW「鍵のない夢を見る」の制作発表記者会見に登場。同ドラマで理想の母親像に押しつぶされてしまう主婦を演じ、実生活でも2児の母でもある広末さんは「演じていて母親として痛感する部分があった」といい、「子どもは生まれた瞬間から大きくなるまで、目が離せない。それは愛情でもあるんだけれども、母親としての試練。疲れたり眠かったりするなかで、それに縛られながら生活していかなくてはいけない。そこが人としても成長できる部分」と語った。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　広末さんは役柄を演じ「育児は最高に楽しくてたくさん喜びや発見がある半面、精神的にも肉体的にも大変。どのお母さんも経験する危うさが理解できた」と共感を寄せ、「見ている方も、こうなってはいけないと危険回避してくれたら」とコメント。また、最近、友人に子どもが生まれたエピソードを披露し、「助けてもらったり甘えることも大事。一人で頑張りすぎないで、楽しんでいとおしい存在と大事にこの時期をすごしてほしい」と先輩ママとしての顔をのぞかせた。

　「鍵のない夢を見る」は、第147回直木賞を受賞した辻村深月さんの同名小説が原作のオムニバスドラマ。ふとしたことをきっかけに犯罪に巻き込まれ、転がり落ちていく女性たちの姿が描かれており、第1話はバカな男に人生を差し出す美術教師役で倉科カナさん、第2話はDV男と別れられないフリーター役で成海璃子さん、第3話はプライドの高い女性会社員役で木村多江さん、第4話は、幼いころの親友の罪が忘れられない女性役を高梨臨さんが演じ、広末さんは第5話に登場する。WOWOWプライムで9月1日から毎週日曜午後10時に放送予定。全5回。初回は無料放送。（毎日新聞デジタル）