斎藤工:ナビゲーションは「いち映画小僧」で 「WOWOW映画工房」MCの心得語る

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 俳優の斎藤工さん、女優の板谷由夏さん、映画解説者の中井圭さんの3人が、このほど六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で、MCを務める「WOWOW映画工房」の放送100回を記念した公開収録を開催。イベント後に取材に応じた。番組を始めてからの映画の見方を聞くと、「基本的に変わっていない」という板谷さんに対し、斎藤さんは「“いち映画小僧”をモットーにしている。ナビゲーションするからこそ自分の職種も忘れて、ただ見ようと、自分を真っ白にする作業が増えました」と、そのこだわりを熱弁した。

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 「WOWOW映画工房」は、斎藤さん、板谷さん、中井さんが、それぞれの立場から、映画について深く掘り下げたトークを展開する15分の映画情報番組。今回の公開収録は、番組が11月に放送100回を迎えることを記念し、東京国際映画祭(TIFF)とのコラボとして実施した。

 今回の公開収録について、中井さんは「映画が好きだというのが観客から感じられて、すごく居心地がよかった」、板谷さんも「すごく楽しかった。番組の独特のよさを外に持ち出せた」と手ごたえを語った。斎藤さんは「こもっている感じが『映画工房』の特色だったんですが、広がった。ファンと一体感を感じた」と人気を実感し、「TIFFのラインあップって本当に秀逸だけれど、その分一般客との距離があるのは事実だと思う。その距離を埋めることと、僕らが番組でやっていることは近い。目的は一緒なので、すてきなパートナーになれる」と、今後のコラボにも意欲を見せた。

 映画の見方について、仕事柄たくさんの映画を見ている中井さんは「2人の『この映画が好き』っていう念みたいなものがこもった作品を改めて見るという行為が僕の中で大きい。逆に新しい発見がある」といい、板谷さんは「2人に感化されて、最初の3、4分で、この映画はイケてるイケてないというのは、分かるようになった。映画がますます好きになりました」と、番組に感謝した。一方、「同じものを3回見るのが理想」とイベントで語った斎藤さんだが、実際はなかなかできず「実はいまだにメモしながら映画を見ています。最低なんですよね……」と悔しそうに明かし、板谷さんたちをあきれさせていた。

 番組は、WOWOWシネマで毎週月曜午後8時45分に無料放送中。TIFFでの公開収録の模様は、4日午後9時45分、11日午後8時45分に放送される。(毎日新聞デジタル)

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