永遠の0:ドラマ版主演は向井理「出演でき光栄」

スペシャルドラマ「永遠の0」に主演する向井理さん
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スペシャルドラマ「永遠の0」に主演する向井理さん

 人気グループ「V6」の岡田准一さん主演で映画化され人気が爆発した百田尚樹さんのベストセラー小説「永遠の0」が、テレビ東京で3夜にわたってスペシャルドラマ化されることになり、俳優の向井理さんが主演することが4日、明らかになった。同局の開局50周年特別企画として制作されるもので、向井さんは同局のドラマ初出演となる。零戦パイロットを演じる向井さんは丸刈りで撮影に挑むといい、「映像化される前から好きな作品でしたし、感銘を受けていました。このような作品に出演できると聞いて、光栄に思いました」とコメントしている。

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 「永遠の0」は、“海軍一の臆病者”といわれながらも天才的な操縦技術を持った零戦パイロット・宮部久蔵の孫・健太郎が、特攻で死んだ祖父を調べるため、かつての戦友たちを訪ね歩く……というストーリーで、2013年12月に映画化されて人気が爆発し、原作小説は累計発行部数530万部を突破している。ドラマ版では、映画版に登場しなかった人物やエピソードをより原作に忠実に描くほか、同局のアーカイブ資料を使って太平洋戦争の戦史を詳細に描き、映画版とは違った魅力を引き出していくという。

 向井さん起用について、同局の岡部紳二プロデューサーは「その端正なたたずまいのなかにサムライのような信念を感じさせる役者です。極限状況の中、愛と平和への思いを貫いた孤高の男を演じられるのは彼しかいないと思いました」と説明。自身が演じる宮部の印象について向井さんは「守るべきものがあり、そのために冷静で慎重だけれども、技術を得るためには努力家であり、冷酷な面もある人。必死に戦い、守る姿は共感します」と評している。

 原作者の百田さんは「映画版は大いに満足した出来栄えでしたが、元が600ページ近い長編だけに、原作の世界観が十全に再現されたものではありませんでした。しかし、今回は限りなく原作に近づいたものです」と紹介。ドラマ脚本について「宮部だけでなく、彼を取り巻くさまざまな男たちの姿が生き生きと描き出されていることに感動しました」と話している。

 スペシャルドラマ 「永遠の0」は、2015年に3夜にわたってテレビ東京系で放送予定。

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