M-1グランプリ2025 アナザーストーリー
新王者たくろう完全密着!解散危機を乗り越えた“軟弱の星”が掴んだM-1ドリーム
12月28日(日)放送分
最近テレビやCMでちょくちょく見かけるけれど、実はあんまりよく知らない……。そんな、いまさら聞けない“ネクストブレーク芸人”の基礎知識を、本人の言葉を交えて紹介する。今回は、お笑いコンビの「どぶろっく」。男の妄想を歌った人気歌ネタ「もしかしてだけど」でじわじわと人気を集め、女子小中学生向けファッション雑誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)が中学生読者を対象に行った「好きな芸人ランキング」で1位となり、お笑いのネタ見せ番組、バラエティー番組などでひっぱりだことなっている2人に、これまでの苦労や今後の夢など、その素顔に迫った。
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森慎太郎さん(もり・しんたろう。1978年10月7日生まれ、佐賀県出身のA型。趣味はバイク、ギター、特技はコーラス、油絵)と、江口直人さん(えぐち・なおと。78年4月4日生まれ、佐賀県出身のO型 。趣味はは虫類飼育、特技は恋)のお笑いコンビで、浅井企画所属。結成10年目で、江口さんが作詞作曲したネタを、森さんがギターを弾いて2人で披露する歌ネタを得意とする。「あらびき団」(TBS系)、「エンタの神様」(日本テレビ系)などのネタ見せ番組で活躍した。
2013年には、「歌ネタ王決定戦2013」(MBS)で決勝進出。女子小中学生向けファッション雑誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)で中学生の読者を対象に行われたランキングで「好きな芸人ランキング」1位となり、歌ネタ「もしかしてだけど」のCDもシングル、アルバムともに発売。公式売り上げ枚数は約3万枚(別バージョン、アルバム含む)、ネット配信は累計約10万ダウンロード、動画総再生回数は約192万回を記録している。今年6月には、待望の新曲「やってはいけない!」(テイチクエンタテインメント、1000円)を発売、さらにタレントの関根麻里さんが英語訳を担当した英語版の「もしかしてだけど~Maybe...Yes I'm sure~」(同)も同時発売、ネット配信もスタートし、世界的ヒットも狙っている。
2人は保育園の頃からの長い付き合いで、大学までずっと一緒だが、仲良くなったのは高校生の時から。コンビ名は「どぶのような男」と「ろくでもない男」のコンビだから「どぶろっく」という名前になったという。江口さんは「コンビを組むのに、役者になりたいと上京していた森に久しぶりに会ったら、夢に破れて自暴自棄になっていて、目も濁っていてどぶを連想した」と当時を振り返り、「同居していた時に、毎日のようにお酒を飲んでいたから、お酒にまつわる名前にしたかった。飲みながらだったから(どう決まったかは)実はうろ覚えなんです」とコンビ名決定の経緯を明かした。
江口さんがお笑いコンテストの応募をするために、森さんを誘った。ミュージシャンを目指していた江口さんだったが「バンドデビューできず、就職しても長続きしなかった。そんな時にテレビを見ていたら、『ダウンタウン』の松本(人志)さんが、僕と同じことを言ってることに気づいて、お笑いやってみようかなと思った」という。最初は森さんではなく、もう一人の友達を誘ったが、断られたため、森さんに声をかけたといい、「ドラフト2位でした」と笑った。森さんは「(初めに誘われた友人が)まさか断るとは思わなかった。これだと思った」という。その時、誘いを断った友人が、「どぶろっく」のCDジャケットのイラストを描いているという。
勢いで始まった芸人活動は、結成2年目で早くも一度解散。江口さんは「お笑いやってみたら、頭とかたたかれるし、声張らないといけないし……。やめている間は、バイトしながら、バンド組んでみたりした」と当時の様子を明かす。一方、森さんは「江口に疲れたと言われた(笑い)。まだ何にもやっていなくて、お笑い芸人への名残があったので、2カ月くらいピン芸人をした」という。「ネタを作れなかったので、本気でもう一度役者をやろうと思い始めた頃に、再結成したいといわれて、納得はできなかったけれど、一人では無理だと思った」と再結成を受け入れた。
森さんに、江口さんについて聞くと「とにかくエロい。素直だといえば素直です」と即答。「下ネタがみんなに喜ばれていますが、歌ネタじゃなかったらただの変態ですからね。昔からこうなんですが、エロも才能と思われたら、人の見方が変わればこんなに違う」と笑った。一方、江口さんは森さんのことを「マリオネット。僕は本当に友達がいないので、飲み友達。友達以上相方未満かな」と答えた。「相方じゃないのかよ! 技術が足らないってこと?」と苦笑する森さんには「(仕事だけの)そういう関係ではない」と照れながら説明した。
ブレークのきっかけを聞くと、森さんは「『もしかしてだけど』がテレビでできるようになってから? そんなにテレビに出てなかった気もする」といい、江口さんは「『あらびき団』とか『エンタの神様』とかで歌ってから? 関西地域でCMに使われてから?」と首をかしげ、明確には分からないという。
ファンの存在についても「実際にプライベートでファンに会ったことがあんまりない。(中高生に)好きだと言っていただいているらしいんですが」と江口さん。森さんも「直接言われたことがないですね。都市伝説なんじゃないかと思うことがある」うなずき、「バレンタインの時に事務所に届いたチョコレートは二つでした」と笑う。
実際にCDを買っているファンの年齢層を調べてもらったといい、「(人気があると言われている中高生ではなく)20代後半から30代の方らしい」と明かす。江口さんは「男性から『うちの嫁がファンなんですよ』とよく言われる。結婚して落ち着いて、性に寛容になった女性か、下ネタがあんまり分からない層なんでしょうね」と分析している。
森さんは「ちょうど1年前くらいから、バイトをしなくてよくなった。実は、よしもとさんの劇場で掃除のバイトをしてたんですよ、お笑いやっているとは伏せて」と驚きのバイト歴を明かし、「出演者として出たこともある。バイトの時の格好で通用口を通ってみたら、警備員さんが気づかなかった。でもうれしかったです」と笑う。江口さんは「顔で気づかれるようになった。あれが一番(うれしい)。電車に乗っていると、帽子とかマスクとかつけてるのに気づかれたりする。自分でも分からないんですけれど、オーラが出てるのかな」と大喜び。森さんも「『もしかしてだけど』の人ですよねって言われる。電車で遠くから『もしかしてだけど~』って歌われたりします(笑い)」とうなずいた。
そんな森さんの最近の悩みは「ギターがないと落ち着かないこと」。ギター歴は意外にも2年半だといい、「ずっとやってきたような雰囲気で役作りしてきた。独学でギターを弾いているので変な癖ができる前に、本気でギターを習いたい。歌も、自分で自信が持てないんで、うまくなりたい」と、熱を込めた。一方、江口さんは「普段も仕事でもエロいことを考えているから、男性ホルモンが過剰に出ていて、ハゲの進行が止まらない……どうしよう」と深刻そうに話し、「長い髪でリーゼントとか、サッカー選手のヘアバンドとかあこがれます」とちゃめっ気たっぷりに語った。
テレビ出演も増え、さまざまなことに挑戦しているが、今後やってみたいことは2人ともバラバラ。森さんは「江口なしで、一人で食レポをしてみたい。そういうオファーがあったら、こっそり受けたいです。自信があるわけではないけれどそこそこ楽しくできると思う。芸人さんと仲良くなるのは得意じゃないですが、サラリーマンとは仲良くなれると思う」と目を輝かせた。江口さんは「AV監督です。一回やろうとしたこともある。自分のために、自分が満足できる1本を撮りたい。AV界のたけしさんになりたい」と、やる気満々で語っていた。
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2025年12月30日 12:00時点
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