京都国際映画祭:初開催に吉本興業会長意気込み「全世界に発信」

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 「京都国際映画祭」(同映画祭実行委員会主催)が10月に京都市内で初開催されることになり、4日、京都市内でプログラムが発表された。グループ会社が同映画祭の運営を担当している吉本興業の吉野伊佐男会長は「京都を愛する皆様と一緒に楽しみ、新たな映画文化を作り上げるために(前身の京都映画祭から)国際映画祭として発展、継承を図った。京都から全世界に発信していきたい」と意気込んだ。

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 同映画祭は、1997年から京都市内で開催されてきた「京都映画祭」を発展継承する形で企画。「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画、アート、パフォーマンス、工芸、演芸などあらゆる分野に対象を広げて京都から世界に文化を発信する。よしもと祇園花月(京都市東山区)をメイン会場に同市内の複数会場で10月16~19日に開催する。

 映画部門では、国際的な活躍が期待される俳優を表彰する「三船敏郎賞」、世界的に著名な俳優や監督をたたえる「モスト・リスペクト賞」、京都市と「友情盟約」を結んでいるパリ市にちなんだ「モスト・リスペクト賞 in Paris」を創設。第1回目のモスト・リスペクト賞はクリント・イーストウッド監督、モスト・リスペクト賞 in Parisは仏女優のイレーヌ・ジャコブさんに贈られることも発表された。

 オープニング作品には、竹野内豊さん主演の「at Home」(蝶野博監督・15年春公開)が決定。新垣結衣さんが主演する「トワイライト ささらさや」(深川栄洋監督・11月8日公開)、お笑いトリオ「森三中」の大島美幸さんが「第18回ファンタジア国際映画祭」で最優秀女優賞を受賞した「福福荘の福ちゃん」(藤田容介監督・11月8日公開)なども上映されるほか、1966年に大映京都撮影所で制作された「大魔神」シリーズや京都にゆかりのある監督が「京都」について描いた「京の映画」の特集上映も行われる。

 アート部門では、イラストレーターで人気番組「タモリ倶楽部」の“ソラミミスト”としても知られる安齋肇さんと現代アーティストのイチハラヒロコさんの2人展、お笑い芸人の桜 稲垣早希さんが主題歌を担当したアニメーション映画「燃える仏像人間」(宇治茶監督)に関する展示などが映画祭前に開催されるほか、お笑い芸人でパラパラマンガ家の鉄拳さんの「『鉄拳』パラパラ漫画の世界展」も実施される。また、次世代を担う映像分野の人材を発掘するために最優秀賞受賞者の次回作を吉本興業がバックアップする沖縄国際映画祭の「クリエイターズ・ファクトリー」を発展させ、アート分野からも参加を募ることも発表された。

 発表会見の司会は京都出身のお笑い芸人の木村祐一さんが務め、「沖縄国際映画祭と兄弟の映画祭みたい。ワクワクしている」とコメントした。会見には稲垣さん、板尾創路さん、漫才コンビ「今いくよ・くるよ」らも出席した。

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