まえだまえだ前田航基:役に入り込みすぎて最速ダッシュ 「涙があふれた」

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 お笑いコンビ「まえだまえだ」の前田航基さんが4日、東京都内で行われた3月10日放送のスペシャルドラマ「LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと」(NHK総合)の会見に、主演を務めた「E‐girls」の石井杏奈さんらと登場。前田さんは、印象に残ったシーンを聞かれると、東日本大震災で被災し、今は離れて暮らすかつての同級生たちを駅で見送るシーンを挙げ、「本当に置いていかれる。もう会えない。離れたくないって思って自然と涙があふれてきた」と明かし、走る電車を追いかけるのに「今までにない速度で走れました」と照れ笑いを浮かべた。

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 前田さんは、福島県富波町出身で震災後は近隣の町に避難し、福島に住み続ける男子高校生・渡部本気(わたなべ・まじ)を演じた。同ドラマの撮影で初めて被災地を訪れたといい「これまでの生活のなかで感じたことのない衝撃を受けたし、被災地に行って初めて身近に感じることができた」と振り返った。

 また富波町出身で震災後は神戸で暮らす女子高生・水島朝海を演じた石井さんは「地元の人たちには元気とエネルギーをもらった。このドラマを通じて、福島の現状を感じてほしい」と呼びかけた。会見にはロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルで俳優の渡辺大知さん、女優のともさかりえさんも登場した。

 ドラマは、神戸に住む女子高生の朝海が、かつての同級生たちと故郷の福島へ戻り、小学校の校庭に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうとするが……という内容。3月10日午後10時から放送される。

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