玉山鉄二:主演ドラマ「誤断」への思い 「マッサン」の経験で「自信付いた」

「連続ドラマW 誤断」で主演を務める玉山鉄二さん
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「連続ドラマW 誤断」で主演を務める玉山鉄二さん

 俳優の玉山鉄二さんが主演のドラマ「連続ドラマW 誤断」(WOWOW)が22日、スタートする。玉山さんが連続ドラマの主演を単独で務めるのはNHK連続テレビ小説「マッサン」以来。脚本は「マッサン」を手掛けた羽原大介さんで、再びタッグを組むことも話題になっている。「『マッサン』で自信が付いたし、1年間やった達成感がある。毎回、燃え尽きている」と話す玉山さんにドラマへの思いを聞いた。

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 ◇憧れの小林薫との共演に「身が引き締まる思い」

 ドラマは、堂場瞬一さんのサスペンス小説が原作で、薬害事件を抱える大手製薬会社を舞台に、隠蔽(いんぺい)工作を指示された若手社員が企業の闇に飲み込まれていく姿を描く。玉山さんが隠蔽工作を指示される若手社員・槙田高弘を演じ、蓮佛美沙子さん、大空祐飛さん、柳葉敏郎さん、小林薫さん、泉谷しげるさん、中村敦夫さんらも出演する。

 企業の隠蔽がテーマのドラマということもあり、玉山さんは「閉塞感のあるこの時代だからこそ感じるものがある。普通に生活していたら目にしなかったものを知ってしまうと、人は変わってしまう。正義というのは、視点や立場によって変わるもの。考えさせられる作品です。主演にあたって、水俣病など公害のことも調べました」と話す。撮影現場は「キャッキャッしていることはないですよ。暗いです(笑い)」と話すように、出演者も重厚なテーマに真剣に取り組んでいるようだ。

 ドラマは豪華出演者も話題になっている。玉山さんは「豪華ですよね。(製薬会社の副社長・安城隆雄を演じる)小林薫さんの大ファンなので、身が引き締まる思い」と“先輩”への思いを明かす。小林さんとは「子供の話をしたりしています」といい、「『大好きでした』と言って『ふーん』と言われたりしたら、ショックを受けるので、遠回しに作品を見ていることを伝えています」と話す。

 ◇どの現場も緊張 小心者なので怖いんですよ…

 ドラマは「マッサン」も手掛けた羽原さんが脚本を担当している。玉山さんは「『マッサン』を終えて1カ月後くらい(撮影した)大阪で打ち上げがあって、その時、新幹線で(羽原さんと)お会いしたんです。『また、やろうね!』と言われたのですが、『早くね?』となりましたね」と笑顔で話し、羽原さんの脚本の魅力を「日本のよき姿を表現する方なので、社会派のドラマでは、どうなるか楽しみにしていた」と語る。

 「マッサン」での経験は「自信が付いた」と話す一方で「どの現場に行っても緊張します。まだまだ勉強しないといけない。もっともっと自信になるような作品を増やしていきたい。小心者なので、怖いんですよ。(自分の)子供が大きくなるまで第一線で活躍したいし、おじいちゃんになってもやりたい。エネルギーが持つかが心配になる。休みがあって、時間が空くと、少し不安になる」とも明かす。

 演技について「毎回、燃え尽きている」と話す玉山さん。「連続ドラマW 誤断」での演技も注目される。ドラマはWOWOWプライムで22日から毎週日曜午後10時に放送。全6回で初回は無料放送。

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