今週シネマ:20、21日公開の映画「レインツリーの国」「リトルプリンス」「ハンガー・ゲーム FINAL」…

映画「レインツリーの国」のワンシーン (C)2015「レインツリーの国」製作委員会
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映画「レインツリーの国」のワンシーン (C)2015「レインツリーの国」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。20日は、米アカデミー賞女優のジェニファー・ローレンスさん主演の人気シリーズ最終章「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」(フランシス・ローレンス監督)が公開。21日は、「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんの初主演映画「レインツリーの国」(三宅喜重監督)、サン・テグジュペリ不朽の名作「星の王子さま」から生まれた長編アニメーション「リトルプリンス 星の王子さまと私」(マーク・オズボーン監督)、人気アイドルグループ「AKB48」の島崎遥香さんの主演映画「劇場霊」(中田秀夫監督)などが公開される。

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 「レインツリーの国」は、「図書館戦争」などで知られる人気作家・有川浩さんの恋愛小説が原作で、モデルや歌手、女優など幅広く活躍する西内まりやさんがヒロイン役で出演。西内さんは実写映画初出演となる。映画は、偶然インターネットでブログ「レインツリーの国」にたどり着いた主人公の向坂伸行(玉森さん)が、ブログの管理人のひとみ(西内さん)にメールを送る。そこから2人はメールでやり取りするようになり……というストーリーで、恋愛中のときめきや切なさ、思いがすれ違うもどかしさなどの心模様が描かれている。玉森さんと西内さんという、今をときめく2人の初々しい演技にも注目したい。

 「リトルプリンス 星の王子さまと私」は、友達がいない9歳の少女と隣に住むおじいさんとの心の交流と冒険の物語。飛行機で冒険するシーンは臨場感たっぷりで、女の子が自力で運命を切り開いていく姿が力強い。現実のシーンがCGアニメーションで描かれる一方で、おじいさんが語る「星の王子さまの世界」は、温かみのあるストップモーションアニメで作られている点なども注目。日本語吹き替え版で人気子役の鈴木梨央さん、瀬戸朝香さん、伊勢谷友介さん、竹野内豊さん、ビビる大木さん、津川雅彦さんなどが声を担当している。

 「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」は、2012年公開の1作目、13年公開の2作目、今年6月に公開された3作目と続いてきた同シリーズの完結編。政府軍との戦いで一般市民の犠牲者を増やすことに心を痛める主人公のカットニス(ローレンスさん)が、悪政を敷くスノー大統領(ドナルド・サザーランドさん)を倒すしかないと考え、彼の暗殺を決行しようとする……というストーリー。これまでの数々の問題が決着し、最終話にふさわしい幕切れが用意されている。

 「劇場霊」は劇場を舞台に、さまざまな怪奇現象や恐怖が描かれるホラー。「リング」シリーズや「クロユリ団地」(13年)など数々のホラー映画を手がけてきた中田監督が、忍び寄るような恐怖ではなく、次々と襲いかかるように迫り来る演出で恐怖心をかき立てる。グループの全メンバーを対象にしたオーディションで主人公に選ばれた島崎さんが単独で映画初主演を務めるほか、足立梨花さんや高田里穂さん、劇団EXILEの町田啓太さんらが共演。ハイスピードで迫り来る恐怖が見どころだが、女優たちの争いなど、舞台の裏側にある人間模様も興味深い。

 このほか20日は、1995年に公開された「ジム・キャリーはMr.ダマー」の20年ぶりの続編「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」(ピーター・ファレリー監督、ボビー・ファレリー監督)、ヒュー・グラントさんの最新作「Re:LIFE~リライフ」(マーク・ローレンス監督)などが公開。21日は、少女たちが戦車で対決する姿を描いた人気アニメの劇場版「ガールズ&パンツァー 劇場版」(水島努監督)、アニメ「デジモンアドベンチャー」シリーズの最新作「デジモンアドベンチャー tri.第1章『再会』」(元永慶太郎監督)、小説投稿サイト「E★エブリスタ」で人気を集めたみゆさんの小説「通学シリーズ」を中川大志さんと森川葵さんのダブル主演で映画化した「通学シリーズ 通学途中」(川野浩司監督)、14年の仏カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門グランプリと、優秀な演技を披露した犬に贈られるパルムドッグ賞に輝いた映画「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディー)」(コーネル・ムンドルッツォ監督)などが公開される。

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