伊原剛志:土屋太鳳との“親子役”への思い語る WOWOW連続ドラマW「東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの」で再共演

WOWOWの連続ドラマW「東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの」に出演する伊原剛志さん
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WOWOWの連続ドラマW「東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの」に出演する伊原剛志さん

 俳優の伊原剛志さんが出演する、東野圭吾さんの小説が原作のWOWOWの連続ドラマW「東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの」が27日から放送される。ドラマは遺伝子をテーマに親子の絆などを描くヒューマンサスペンスで、女優の土屋太鳳さんが主人公のアルペンスキー選手・緋田風美を演じ、伊原さんは主人公の父親で元五輪選手の宏昌役を演じている。伊原さんと土屋さんの親子役での共演は2014年のNHK連続テレビ小説「花子とアン」以来、約2年ぶり。伊原さんに、土屋さんとの共演についてやドラマの見どころなどを聞いた。

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 ◇土屋太鳳は「自分の娘みたいな感じ」

 伊原さんが演じるのは、土屋さん演じる将来を期待されているアルペンスキー選手・風美の父親役で、寡黙で何か秘密を抱えている雰囲気を漂わせたミステリアスなキャラクターだ。伊原さんは「話がどうなっていくのか、僕の役が引っ張っていかないといけない。ミステリアスな部分も表現しないといけない」と役について説明する。せりふのないシーンが多い難しい役だが、「部屋で黙っているシーンでも、黙っていてどう表現するか」が重要だったと伊原さんは語る。「難しい役」とはいえ、「非常に大事で面白い役」と力を込める。

 土屋さんとの共演は“花アン”以来だ。伊原さんは土屋さんが「どんなふうに成長しているのかなと、楽しみにしていました」と心境を語る。土屋さんとは前回の共演から、会えば“お父(とう)”と呼ばれる間柄。「自分の娘みたいな感じはもともと強い」といい、共演は「やりやすい。すっと入っていけるというか……。(前回の親子役の経験で)親子という関係はうそじゃないので(笑い)。その関係は最初からできているから」とうれしそうに語る。

 家が近所だったり、土屋さんの親と同世代だったり……と土屋さんとの縁は深い。「僕は娘がいないので、娘がいたらこういう感じなのかなあって思う。親目線ですよ」とつながりの強さをうかがわせる。女優としての土屋さんについては「いいものをちゃんと持っている。今後、どういうふうにいろんな人と出会って磨かれていくのかなあって」と目を細める。

 ◇“静と動”がドラマの魅力 

 作品の見どころは、土屋さんをはじめアスリート役の出演者たちの“動”のシーンと、寡黙な自身の役のような“静”のシーンの組み合わせだ。「スポーツ選手の、活動的なエネルギッシュなシーンと、何かを抱えて悩んでいるシーンの、“静と動”が面白く書かれている」と伊原さんはその魅力を語る。

 ドラマはミステリーだが、謎解き要素だけではなく、人間ドラマとしての魅力もある。伊原さんは「もちろんミステリーなんだけれど、出ている人に何かミステリアスな部分が匂ってこないとつまらないんじゃないかと思っていて。僕の今回の役は、特にそういうのが必要なんじゃないかな」と説明。「回を追うごとに(登場する)人間の関係が分かってきて、それがどんどん物語に深みや面白さを出していく」と見どころを語る。

 ちなみに、WOWOWのドラマの印象は、「民放では見られないような表現の仕方とか、攻め方をやっている」と感じているといい、「(これからも)そういう色の強い作品に出たい」と伊原さん。東野作品については、「特別造詣が深いわけではないが、同じ大阪出身ということもあり作者に親近感を抱いている」とも。「僕より五つ上で、僕の育った地元で育っていて。高校も同じ学区だったり」と明かし、「機会があったらお会いしてお話ししてみたいですね」と笑顔で語った。

 ドラマは、27日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送。全6話で第1話は無料放送。

 <プロフィル>

 いはら・つよし。1963年生まれ、大阪府出身。普通免許、大型二輪免許、スキューバダイビングなどの免許を所有。映画は、「十三人の刺客」(2010年)、「ラストナイツ」(15年)など多数出演。

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