とと姉ちゃん:杉咲花、三女・美子役で登場 唐沢寿明に“衝撃” 撮影秘話明かす

「とと姉ちゃん」に出演する杉咲花さん=NHK提供
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「とと姉ちゃん」に出演する杉咲花さん=NHK提供

 女優の高畑充希さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」で3日の放送から、小橋家の三女・美子を演じる杉咲花さんが登場している。これまで美子は、子役の川上凛子ちゃんと根岸姫奈ちゃんが演じ、「可愛い」などと話題になっていたこともあり、杉咲さんの演技が注目を集めている。杉咲さんは初の朝ドラ出演について「すごく刺激的」と語る杉咲さんに撮影について聞いた。

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 ◇途中参加でも家族に見えるように

 「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」創業者の大橋鎭子(しずこ)の軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が浜松から上京し、女性向けの雑誌を創刊。高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。杉咲さんが演じる美子は、小橋家の末っ子で、長女・常子と次女・鞠子(相楽樹さん)がけんかばかりしている中で、要領よくたちふるまう器用な性格だ。

 杉咲さんは1997年10月2日生まれの18歳。「夜行観覧車」(TBS系)や「MOZU」(TBS系、WOWOW) などのドラマに出演してきたが、「とと姉ちゃん」は杉咲さんにとって初の朝ドラとなった。しかし「たくさんの作品に携わりたいので、特に朝ドラだから……ということはありません。ただ、朝ドラは、たくさんの方が楽しみにしているので、私も楽しみにしていました」と特別に意識はしていないという。

 クランクイン前は不安もあったといい「途中から撮影に入るので、家族に見えるのか?と不安でした」と明かす。姉を演じる高畑さん、相楽さんとは、撮影前に連絡先を交換していたといい、「撮影前から連絡したり、ご飯を食べに行っていました。とと姉(高畑さん)も『現場に遊びに来て!』と言ってくださっていたので、遊びに行っていました」と“姉妹”の交流を深めていたようだ。

 高畑さん、相楽さんとは「二人には『敬語はやめていいですか?』と言いました。何かが変わると思ったので」と姉妹のような関係性を目指しているという。杉咲さん自身は一人っ子だといい「私は一人っ子が好き」というが「とと姉、鞠姉みたいな家族がいたら楽しいと思う」とも話す。

 幼少期の美子を演じた子役の川上凛子ちゃんや根岸姫奈ちゃんの演技も「可愛い」などと話題になり、杉咲さんは子役からバトンを引き継いだ。子役の演技からは「美子の優しさを丁寧に演じていたので、引き継ごうとしています」と影響を受けているようだ。

 ◇共演者の演技に刺激

 撮影の雰囲気は和気あいあいとしているようで、杉咲さんは「例えば森田屋のシーンはみんなの仲のよさが伝わっていると思います。せりふがないところでも一体感が生まれていて、本当に家族になったみたい。台本の世界の延長に私たちがいるように感じています」と話す。

 撮影を進める中で、現場に変化もあったという。花山伊佐次を演じる唐沢寿明さんが登場してから「現場がガラッと変わった」と明かし「唐沢さんは毎回違うアプローチで、アドリブなどを楽しんで演じられています。衝撃でした。私は(撮影が終わって)モニターを見て、もう一度やり直したい……などと思うこともあったけど、楽しみたい!と考えるようになった。現場の入り方が変わった」と刺激を受けている様子だ。

 「(母・君子を演じる木村)多江さんや充希さんのお芝居を近くで見て、集中力がすごい!と感じています。私も変わらないと……と思った。すごく刺激的です」とうれしそうに話す杉咲さん。美子は今後、大人の女性に成長し、雑誌「あなたの暮し」の衣服分野を担当することになる。杉咲さんは「見ている方に、丁寧にささやかな幸せをちゃんと届けられるように演じていきたい」と話しており、今後の活躍も期待される。

 「とと姉ちゃん」はNHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。全156回を予定。

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