火の国まつり:熊本復興の足がかりに ローカルの“お化け番組”とコラボイベント開催 コロッケ、ヒロシも登場

熊本県民テレビのイベント「夏まちランド」をPRする夏まち3人娘。(左から)西冬萌さん、山本紗英子アナ、村上めぐみさん
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熊本県民テレビのイベント「夏まちランド」をPRする夏まち3人娘。(左から)西冬萌さん、山本紗英子アナ、村上めぐみさん

 4月に発生した2度の地震と21日の記録的な大雨で大きな被害を受けた熊本の復興への足がかりにしようと、熊本の夏の風物詩「火の国まつり」と最高視聴率17%を超える大人気ローカル番組「テレビタミン」(熊本県民テレビ)のコラボイベント「夏まちランド」が8月5日から開かれることが22日、明らかになった。市内ではいまだに避難や車中泊を続けている被災者が多くいることから、イベントの中止も検討されたが、熊本市中心商店街等連合協議会など地元団体からの強い要望で開催が決定。大西一史熊本市長は「被災した人に元気を取り戻してもらい、元気な熊本を全国にアピールする一つのきっかけになる」と話している。

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 「火の国まつり」は、熊本の民謡「おてもやん」に合わせて、約4500人が熊本市内を踊り歩く「おてもやん総おどり」を中心とした熊本の夏の風物詩で、今年で39回目。「テレビタミン」は1997年から、毎週月~金曜午後4時45分から放送されている情報番組で、同局の本橋馨、村上美香の両アナウンサーを中心に、英太郎さんら地元タレントなどが県内の話題やスポット、人物などを取り上げる企画などが人気で、最高視聴率は20%近く、平均視聴率も12〜13%という“お化け番組”。2002年に「テレビタ感謝祭」としてイベントをスタート。開局30周年となる2012年に「夢まちランド」として10万人以上を動員する大イベントに発展した。

 昨年から「火の国まつり」とのコラボイベント「夏まちランド」を開催、熊本市中心商店街アーケードをジャックし、県内の有名なビーチから砂を運んできて、アーケード街に一夜にしてビーチを出現させたり、テレビ局のスタッフが自前で捕まえてきたカブトムシやクワガタを配布するなど大きな話題を呼び、「火の国まつり」の動員も10万人以上増えている。

 今回の「火の国まつり」は、「がんばろう!熊本」をテーマに、メーンイベントである「おてもやん総おどり」に、1人から参加できる「くまもと応援隊連」を結成、県内外から総おどりに参加してもらえるようにする。また地震のため、高校文化部のインターハイともいわれる「高等学校総合文化祭」が中止になったことを受け、メーンステージや会場内で高校生たちによる発表の場を設ける。さらに、ものまね芸人のコロッケさんや、お笑い芸人のヒロシさんら熊本出身芸人が応援に駆けつける予定。

 「火の国まつり」は8月5、6の両日、「夏まちランド」は5〜7日の3日間開催される。

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