女優の石原さとみさんが19日、東京都内で行われた怪獣映画「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)の完成報告会見に登場。米国大統領特使のカヨコ・アン・パタースン役で出演している石原さんは、同作を見て「恐くて震えました。残酷でもあり……。すごい震えてしまうぐらい怖かったです」と感想を吐露。また、撮影について「撮影中は胃が痛い毎日でした」と振り返り、「ゴジラを撮影しているっていうプレッシャーに押しつぶされそうでした。自分を鼓舞していた撮影でしたね」と明かした。
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石原さんは、街がゴジラに破壊される描写の多い同シリーズの撮影について、「撮影期間中も、『3.11』の経験があったからこそ演じる上で助けられた部分もあったんですけど、映画を見て、(恐怖が)よみがえってきたりもしました」と撮影中の心境を告白。「映画を見て、原発や原爆や放射能とかこんなにも考えさせられたことがなかったので、すごく考えさせられました」と語った。
一緒に会見に出席した、主演で内閣官房副長官役の長谷川博己さんは、「圧倒されました。誰にもまねできない新しいゴジラで、新しい日本映画でもあるなと思いました」と手応えを表現。また、自身は政治家役の役作りに苦労したと語りつつ、「(庵野総監督が)まさしく命をすり減らしながらもの作りに挑んでいらっしゃるのを見て、スタッフも、キャスト328名も一丸となって作りました。映画の中のせりふでもあるんですが、『日本はまだまだやれる』と、それを証明できたんじゃないかなと。結束力の大事さが出ている素晴らしい作品だと思います」と自信をみせた。会見には庵野総監督、石原さん、長谷川さん、竹野内豊さん、山内章弘エグゼクティブプロデューサーが出席した。
「シン・ゴジラ」は、庵野さんが脚本と総監督、「進撃の巨人」などの樋口真嗣さんが監督・特技監督を務める、日本で12年ぶりに製作される「ゴジラ」の新作。長谷川さん、竹野内さん、石原さん、高良健吾さん、ピエール瀧さん、大杉漣さん、柄本明さんらが出演する。また、台湾やフィリピン、香港・マカオ、タイなど、日本のゴジラシリーズでは最高となる世界100の国と地域で配給されることも発表された。29日に公開。
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