北野武監督の最新作「アウトレイジ 最終章」(10月7日公開)のジャパンプレミアが25日、東京都内で行われ、北野監督らが出席した。北野監督は最新作について「最終章にしたのは長続きさせればできたけど、一回締めて。ヨーロッパに行くと『たけしはバイオレンス映画をまたやらないのか』と聞かれる。『次は純愛映画を』と言って、小説を書いた。(恋愛映画を)失敗したらバイオレンスの映画に戻ろうと思う」とちゃめっ気たっぷりに説明した。
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さらに、北野監督は「(北野作品は)日本を代表する役者さんがみんな(出演を)オーケーしてくれる。台本さえ渡せば、勝手に進行してくれる。(撮影で)西田(敏行)さんのアドリブには困らせられた」と振り返りながら、「これで区切りとなっていますが、何年かたったら、日本の俳優のオールスターでとんでもない映画を撮ってみようと(思う)」と思いをはせていた。
イベントには、北野監督のほか、映画に出演している西田さん、大森南朋さん、ピエール瀧さん、松重豊さん、大杉漣さん、塩見三省さん、白竜さん、名高達男さん、光石研さん、池内博之さん、金田時男さん、岸部一徳さんの計13人、豪華な俳優陣がステージに現れた。
「アウトレイジ」は闇組織の抗争を描いた映画シリーズで、最新作では2012年に公開された前作「アウトレイジ ビヨンド」のその後が描かれる。関東の組織「山王会」と関西の組織「花菱会」の巨大抗争後、大友(ビートたけしさん)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー・張会長(金田さん)の下にいた。あるとき、韓国出張中の花菱会の幹部・花田(ピエール瀧さん)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、張グループと花菱会は一触即発となり、激怒した大友はすべての因縁に決着をつけるべく、日本に戻ってくる。そんな中、花菱会では卑劣な内紛が起こっていた……という展開。
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