浦沢直樹:「手塚治虫原作」のプレッシャーで体調悪化 「体中にじんましんが出た」

映画「星くず兄弟の新たな伝説」のトークイベントに登場した浦沢直樹さん
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映画「星くず兄弟の新たな伝説」のトークイベントに登場した浦沢直樹さん

 「YAWARA!」や「20世紀少年」などで人気のマンガ家・浦沢直樹さんが6日、東京都内で開かれた映画「星くず兄弟の新たな伝説」(手塚眞監督、2018年1月20日公開)のトークイベントに、タレントの中川翔子さんとともに登場した。浦沢さんは、手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」の1編「地上最大のロボット」をリメークしたマンガ「PLUTO(プルートゥ)」の連載が決まった時、プレッシャーのあまり、体調不良になったことを明かした。

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 浦沢さんは、中川さんに対して「(自分の作品に)手塚治虫原作を冠されたと思ってみてください」と言うと、中川さんは「頭がはげ上がる!」と即答。浦沢さんは「はげ上がる。そうでしょう?」と笑いながら、「本当に(手塚)眞さんのOKが出た瞬間から具合が悪くなった。体中にじんましんが出た」と振り返り、中川さんは「浦沢さんの経験値をもってしても……」と絶句していた。さらに、浦沢さんは「何を描いても(肩口を指して)この辺から(手塚治虫の)声がするんですよ。『浦沢氏、違うんですよ』と。原稿に入ると割と自分のマンガになりましたけれど、描き出してもたまに……」と明かしていた。

 「星くず兄弟の新たな伝説」は、1985年に公開された同名のミュージカル映画を、ミュージシャンの近田春夫さんと手塚監督がタッグを組み、新しいコンセプトで“復活”させた。近未来のサイバーな東京の下町で、過去の栄光を夢見ていたバーのオヤジのシンゴ(武田航平さん)が、「月ならもう一度スターになれるチャンスがある」と、売れっ子DJのカン(三浦涼介さん)を誘って旅立つものの、ダメ芸能プロに迎えられ、消沈しながらも、酔っ払いの老人から言われた「ロックの魂」を求めて冒険する……というストーリー。

 この日は、映画のPRのため、手塚監督がホストとなって隔月ペースで行っているイベントの14回目。浦沢さんは映画にカメオ出演しており、中川さんは、手塚監督と親交が深いことから招かれた。

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