西郷どん:語り市原悦子が降板 代わって西田敏行に 決めぜりふ「チェスト!」もすでに収録

西田敏行さん
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西田敏行さん

 俳優の鈴木亮平さんが主演する2018年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の語りを担当することが決まっていた女優の市原悦子さんが体調を考慮して降板し、俳優の西田敏行さんが代わりに担当することが22日、明らかになった。同日、東京・渋谷のNHK放送センターで開かれた放送総局長会見で発表された。

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 今回の交代について、番組の櫻井賢制作統括は「定期的にスタジオに通い、ナレーションの収録を続けていくには、リハビリにもう少し時間がかかるということで、今回は残念ながら降板いただくという結論になった。最後まで西田さんが担当する」と話した。

 自己免疫性脊髄(せきずい)炎のため休養しているという市原さんの状況は「夏ごろに退院されて、リハビリの様子も伺いながら進めてきたがもう少しお時間がかかるということで(降板が)決まった」と言い、「西田さんは先日、第1回の収録をした」とすでに収録も済ませていることを明かした。

 女性から男性に代わったことについては「西田さんの語り口、女性から男性に代わったと言うこともあるので、ふさわしい語りを目指して、(脚本家の)中園(ミホ)さんと相談しながら、語りを制作している。(以前、西郷隆盛を演じたことがある)西田さんに鈴木亮平の1年を見守っていただくので、なにか温かい語りをしていただけるのではないかと感じている。語りの決めぜりふ『チェスト!』は残る。先日、たまらない語り口で西田さんはやってくれた」と現状を説明した。

 「西郷どん」は、明治維新から150年となる18年に放送される57作目の大河ドラマで、維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛が主人公。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(小吉、吉之助)の愚直な姿にカリスマ薩摩藩主・島津斉彬が目を留め、西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。

 原作は人気作家・林真理子さんの「西郷どん!」で、脚本はNHK連続テレビ小説「花子とアン」やテレビ朝日系の人気ドラマ「ドクターX」シリーズなどの中園ミホさんが担当する。放送は18年1月からで全50回を予定している。

  ◇市原悦子さんコメント

このたびのこと、本当に申し訳ありません。

大河ドラマ「西郷どん」の語りをお引き受けすることとなり、たくさんの方々から激励のお手紙やメッセージをいただいてまいりました。

心から感謝しております。

皆さんの声に支えられ、すてきな台本を傍らに置き、リハビリを続けてまいりましたが、元気にNHKに通うにはもう少し時間がかかりそうです。

関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

元気になって再び皆様にステキな物語をお届けできる日を楽しみに、リハビリに励んでおります。その日を皆様もお待ちになってくださいませ。

 ◇西田敏行さんコメント

「翔ぶが如く」(1990年)で西郷隆盛を演じさせていただいた私が、今度は西郷の生涯を見守る「語り」のお役目を仰せつかりました。

先日は、同じくNHKの番組「ファミリーヒストリー」にて、私の先祖が薩摩藩士だったことも分かり、鹿児島との不思議な縁に驚いております。

鈴木亮平さん演じる「西郷どん」をしかと最後まで見守らせていただきます。

そして、市原さんが、一日も早く元気な姿を私どもにお見せいただけること、心より祈っております。

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