ばけばけ:トキは隠し事をなぜするのか ヘブンの不満の高まりとともに視聴者も次第にクギヅケ状態に!? 第69回の注目度データ

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
1 / 2
連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第69回(1月8日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時14分の75.4%だった。

あなたにオススメ

 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇前日より高まった注目度

 第69回は、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)の結婚の前に立ちふさがる雨清水家の問題がテーマの回だ。トキは自身の松野家の借金返済に奮闘する一方、ヘブンから受け取っている給金の半分の10円を三之丞(板垣李光人さん)に渡し、実母のタエ(北川景子さん)ら雨清水家の生活も支えていた。結婚で給金がなくなることは、松野家はもちろん、雨清水家にとっても大問題だった。

 テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」は、序盤は低く、中盤あたりから比較的高めで安定する、前回の第68回に似たグラフを描いた。少し違うのは、第68回は1分だけだった70%台を合わせて5分も記録。最高値は75.4%と久しぶりに70%台半ばにまで達する高い注目度だった。

- 広告 -

 ◇「全て」聞いたというタエ どこまで知っているのか探るトキ

 ドラマの中盤は、トキとタエが結婚を巡り、じっくり語り合う場面。72.4%と初めて70%台を記録した午前8時6分は、トキが花田旅館で主人の平太(生瀬勝久さん)らに結婚を祝福してもらっていると、タエが訪ねてくるあたりまで。タエとの会話が次第に本論に入っていく午前8時7分も70.8%と視聴者の高い関心を示した。

 「ご両親から、全て聞きました」と言うタエに、「全て?」と聞き返し、どこまで聞いているのか、探り探り話を進めるトキ。自分が嫁ぐ前から使っていた櫛を祝いに贈ったタエはさらっと「あなたから頂いたお金で買うわけにはいきませんからね」と言い放つ。タエが知っていることを理解し「えっ」と漏らしたトキに、タエは優しい表情で「全て」と繰り返す。

 前回の第68回ラストで司之介(岡部たかしさん)から、この事実を聞いたタエ。どう対応するのかが注目だったが、実の娘の心遣いに感謝するタエの様子に視聴者もホッとした場面だったのだろう。

 注目度は午前8時8分でやや下がって60%台に転落するが、午前8時9分で71.0%と上昇。トキがヘブンの女中になったのも「私のせいなんじゃない」と悔やむタエに、トキが今の思いを語る場面だ。「でも、そのおかげで今はこうして……」「だけん、それでいいじゃないですか」と伝えると、タエは少し安心した表情で、三之丞には、お金のことを知らないままにしてほしいと頼む。

 ◇“パーティー”で雨清水家と対面 次第に表情が硬くなるヘブン

 その後、場面はトキとヘブンの結婚を祝う“パーティー”が開かれているヘブンの自宅に。注目度が再び70%を超えた午前8時12分(73.7%)は、松野家の面々に続き、雨清水家のタエと三之丞がヘブンにあいさつするあたりだ。三之丞のことをひた隠しにし、お金の問題も話そうとしないトキの態度が理解できないヘブンと、雨清水家の対面。高い注目度は、一体何が起こるのか、視聴者の期待が高まった証拠だろう。

 表面上は淡々と進行するが、次第にマグマがたまっていくような予感が感じられる緊張感のあるシーンが続く。トキは三之丞について「三之丞様は会社の社長をしておりまして」と紹介。タエとの約束を守っているだけなのだが、さらにうそを重ねていくトキの態度にヘブンの様子が次第におかしくなっていく。

 続く午前8時13分で69%台までいったん落ちた注目度だが、午前8時14分でこの日の最高値75.4%までいきなりジャンプアップ。うつむき固まったような表情のヘブンに、司之介が「これで晴れてめでたく家族じゃ」「なっ、先生!」と振ると、ヘブンは「カゾク……ナル……デキナイ!」と不満を爆発させ終わる。ついにたまりにたまったマグマが吹き出してしまったような場面で、少し前からじわじわと予感が忍び寄っていただけに、いきなり注目度も高まったのかもしれない。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事