大杉漣さん:昨年12月撮影のドラマを放送 15年から演じた“ラーメン一筋の男”の新作

東海エリアで12日に放送される「名古屋行き最終列車2018」第9話の一場面=メ~テレ提供
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東海エリアで12日に放送される「名古屋行き最終列車2018」第9話の一場面=メ~テレ提供

 2月21日に亡くなった俳優の大杉漣さんが、昨年12月中旬に撮影したドラマが、12日深夜に東海エリアで放送される。放送中の連続ドラマ「名古屋行き最終列車2018」(メ~テレ)の第9回で、大杉さん演じるラーメン一筋で生きてきた男、今村武雄を主人公にした物語が描かれる。

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 「名古屋行き最終列車」は、愛知県、岐阜県を基盤にする私鉄「名古屋鉄道」を舞台に名古屋へ向かう最終列車で繰り広げられる人間ドラマを描いたヒューマンコメディー。2012年から放送されており、第6弾となる今回は初めて連続ドラマとして放送されている。

 大杉さんは、同シリーズに15年から毎年、今村武雄役で出演。これまでに、今村が40年続けたラーメン店を閉め、恋をしたり、弟子の店を手伝ったりする姿が描かれてきた。今回は、16年の放送で出会った小夜子(石野真子さん)が、2年ぶりに海外から帰国し、今村の家を訪れるが、ある勘違いから怒って帰ってしまう。勘違いを知らない今村は、小夜子が不機嫌な理由が分からず、事態はややこしい方向へ……と展開する。

 同シリーズをすべて手がけるメ~テレの神道俊浩ドラマプロデューサーは、大杉さんが亡くなった後、同シリーズのホームページに追悼文を掲載。大杉さんとの思い出などを記しており、撮影の待ち時間を過ごす大杉さんの様子を「スタッフの誰かと、あるいは見学の方やロケ先の方とおしゃべりします。それか散歩です。そして散歩先ではおいしい何かをお土産に買ってスタッフやらエキストラの方、近所の方に振る舞います。人を喜ばすのが大好きな人でした」と紹介。「ドラマスタッフ一同、今後も大杉さんの仕事に対する姿勢、人への接し方、教えてもらったこと、忘れずに精進してまいります。ただただ、感謝の気持ちです」とつづっている。

 大杉さんが出演する第9回は、12日深夜0時20分に東海エリアで放送。テレビ朝日の見逃し配信「テレ朝キャッチアップ」でも配信される。

 同局は、12日午後2時から「大杉漣さん追悼 メ~テレドラマ 名古屋行き最終列車~あるラーメン屋の主人の物語~」と題して、過去の同シリーズの大杉さん出演回を放送。同日の夕方のニュース情報番組「UP!」(午後4時48分、東海ローカル)でも生前の大杉さんのインタビューを放送する。また名鉄の小牧線・瀬戸線を除く全線で13日まで、大杉さんのビジュアルを使用した同ドラマの系統板を掲出した車両が運行している。

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