全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
俳優の椎名桔平さんが、6月スタートのWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 不発弾 ~ブラックマネーを操る男~」で主演を務めることが16日、分かった。
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ドラマは、相場英雄さんの小説「不発弾」(新潮社)が原作。7年間で1500億円の「不適切会計」を発表した大手総合電機メーカーの三田電機産業。その裏で暗躍する金融コンサルタント・古賀遼(椎名さん)と、古賀を取り巻く人間たちの様を描くサスペンス。
金と男にだらしない母親の下、貧しい炭鉱町で妹と育った古賀は、東京の証券会社に入社。やがて、ある出来事を機に欲深い人間たちに復讐(ふくしゅう)を始め、証券業界、経済界の陰の立役者にのし上がっていく……というストーリー。財界に広い人脈を持つ三田電機産業相談役・東田章三役で宅麻伸さん、和装小物店を営みながら古賀と暮らす内縁の妻・村田佐知子役で原田知世さん、古賀を証券マンに育て上げた元上司・中野哲臣役で奥田瑛二さんも出演する。
脚本は人気医療ドラマ「チーム・バチスタ」シリーズの田中眞一さん、映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」などの星野和成さんが監督を務める。ドラマはWOWOWプライムで6月10日から毎週日曜午後10時放送。全6話で、第1話は無料放送。
――ドラマ出演が決まった際の感想、脚本を読んだ時の印象は。
依頼のお話をいただいた時に、まず原作を拝読したのですが、経済の世界における深い人間ドラマに感銘しました。特に主人公の古賀の、恵まれない生い立ちから、大企業を裏で支える人物になるまでの半世紀にも及ぶ紆余(うよ)曲折した生き方は、私にとってとても魅力的に感じました。脚本を読んで感じたのは、原作を踏襲しながらも、連続ドラマというエンターテインメントの世界に、大胆さと繊細さを持ち合わせながら、それぞれの役と役の関係性がより立体的になっていると感じました。
――主人公・古賀遼の印象と、演じるにあたり“表現したいこと”や“チャレンジしたいこと”などはありますか。
古賀という人物像は、とても繊細な面と思わぬ大胆さ、そして清濁併せのむ男という印象です。善悪のはざまで葛藤しながらも、強い意志を持って生きている男です。20代後半から50代後半までを行ったり来たりしながらの撮影ですが、その時間軸をしっかりつかんで演じていきたいと思ってます。
――視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
いわゆる経済ドラマとか金融ドラマとかではくくりきれない、骨太な人間ドラマです。信頼する星野監督のもと、最高のスタッフ、キャストの皆さんで、グッとくる作品をお届けできるように頑張ります。
――ドラマ出演が決まった際の感想、脚本を読んだ時の印象は。
相場英雄さんの原作は「血の轍」でも参加させていただきましたが、数年をかけて取材を積み重ね書き上げる原作も拝読していましたので……それを聞いただけで身が引き締まる思いがしました。
――大手電機メーカー三田電機の元社長である東田章三の印象を教えてください。
いち実業家だけにとどまらず、日本の先々まで考えている男。万人を救うためなら、一人の犠牲をもいとわない男。それが正しいと信じてしまった男。
――椎名桔平さんとの共演についての感想は。
以前から「カミソリ」のような俳優というイメージがあり、共演できることをとても楽しみにしていました。 初めてこの作品で共演しましたが、シャープな印象をさらに受け古賀という役に重なり、一瞬演技とは思えない密談シーンの撮影で大企業のリアルさをふかんで垣間見た自分がいたほどです。
――ドラマ出演が決まった際の感想、脚本を読んだ時の印象は。
人々の思惑が渦巻く経済界で古賀がどう生き抜いていくのか、スリリングな展開に引き込まれていきました。 炭鉱町に生まれ、妹を助けることだけを考えていた少年時代から、復讐を誓い、そのエネルギーだけで前に進んできた古賀の半生を見つめていると、真の悪について、考えさせられました。
――古賀遼の内縁の妻・村田佐知子の印象を教えてください。
悲しみ、怒り、憎しみを抱いて生きてきた古賀にとって、疑うことなく真っすぐに古賀を見つめる佐知子の存在は彼の唯一の心の支え。冷酷にも見える古賀の、本来持っていた優しさや温かさが佐知子との関係の中で見えてくる。 古賀という人物を描く上で彼女はとても重要な人物だと思いました。
――椎名桔平さんとの共演についての感想は。
古賀の登場シーンを読んだ瞬間から、椎名さんの姿がはっきりと見えました。 椎名さんによって、孤独をまとったクールな古賀のミステリアスな魅力が引き立っていると思います。この作品で初共演させていただけることをとてもうれしく思っています。
――ドラマ出演が決まった際の感想、脚本を読んだ時の印象は。
うーむ、なんとも硬質なドラマであろうか。このドラマに身を置くこと、それは自身にとってかなりの冒険である。いざ脚本を手にし、そして演じる……七転八倒! 自律神経崩壊! もはや、この役から逃げ出すことはできない。物語の展開もさることながら、金融界の用語、システム、悪夢の連続である。しかし、我が身は一つ、気合の入れどころを間違えないように、気合を入れて臨んでいます。あとは野となれ山となれ!である。
――中野哲臣の印象を教えてください。
大海の渦巻きの中をジェットコースター“よろしく”生きた人物。小生と同年。言わずもがなである。
――椎名桔平さんとの共演についての感想は。
椎名桔平さんとは本格的に共演させていただくのは初めてである。しかし、そのことに浮かれ楽しむ余裕が今のところありませんが、お互いクランクアップしたらうまい酒が飲めるよう渾身(こんしん)満力で臨みます。
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