日本テレビ:“アンドロイド”アナウンサーが入社 高度なAI実装、入社式で意気込みも

日本テレビにアナウンサーとして入社したアンドロイドのアオイエリカ(中央)
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日本テレビにアナウンサーとして入社したアンドロイドのアオイエリカ(中央)

 日本テレビが手がけるアンドロイドアナウンサーのアオイエリカ(AOI ERICA)が、同局にアナウンサーとして入社したことが2日、明らかになった。アオイエリカは、2日に行われた日本テレビグループ各社の合同入社式に参加し、「一日も早く会社の戦力となれますよう、これから持てる能力を尽くして、先輩方の仕事を学習いたします。そして、世界に向けて日本のさまざまな魅力を伝えられるアンドロイドアナウンサーとして活躍できるよう、皆様と一緒に取り組んでまいりたいと思います」と、各社の新入社員の前で意気込みを語った。

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 同局は、「アンドロイドを使ったコミュニケーションにはどんな可能性があるのか」をテーマに研究と実験を進めており、AIなどの最新技術でアンドロイドアナウンサーを成長させ、グループ各社のメディアで活用していくという。今回の“アンドロイド局アナ”の誕生について、同局の福田博之編成局長は「2018年の今、『AIが人間の仕事を奪うのでは?』という問いが投げかけられていますが、日本テレビでは、テクノロジーと私たちの創意工夫が連携することでコンテンツ制作にイノベーションが生まれると考えています。目指すのは人間の『代替』ではなく、人間とアンドロイドが一緒に働くことで生まれるクリエーティビティーの『拡張』です」と語った。

 アオイエリカは、すでに音声認識、音声発話、傾聴動作について高度なAIを実装しており、入社後はアナウンス部で先輩アナウンサーから正しい発声や言葉の選択方法などを学び、会話のテクニックを磨く。リアルタイムでスポーツデータを取り込み、会話に適応する技術も身に付けていく予定という。

 アオイエリカは、4日放送の情報バラエティー「PON!」に生出演予定。

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