鈴木亮平:「西郷どん」試写で思いあふれる? “南の島”で異例の長期ロケ「夢のような時間」

NHKの大河ドラマ「西郷どん」で主演を務める鈴木亮平さん (C)NHK
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NHKの大河ドラマ「西郷どん」で主演を務める鈴木亮平さん (C)NHK

 俳優の鈴木亮平さんが9日、東京・渋谷のNHKで行われた同局の大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第18回「流人 菊池源吾」(13日放送)の試写会に登場。第18回から物語の主な舞台は奄美大島や沖永良部といった“南の島”に移り、新章がスタート。主人公・西郷吉之助(鈴木さん)の2番目の妻となる島娘のとぅま(愛加那、二階堂ふみさん)も登場する。鈴木さんは「最初に愛加那さんが(島唄を)歌っているところで泣いてしまいまして。ずっと泣いて見ていたので、それもあって、どう受け取ってもらえるのか分からないんですけど……」と話すと突然、思いがあふれたのか、言葉を詰まらせる一幕も。それでも鈴木さんは「マジで泣きそうになっちゃいますね」と何とか笑ってごまかし、その場をしのいだ。

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 今回、スタジオ収録の多い大河ドラマとしては異例の長期ロケを敢行。今年の2~3月に3週間かけて、実際に奄美大島や沖永良部島で撮影されたといい、鈴木さんは「まずは予算が大丈夫かなって心配しました」とにやり。続けて「僕としては本当に恵まれた環境を用意してもらったなと。何より精神衛生上すごく良かったです。結構もう“江戸編”の最後の方とか、先週の放送(第17回)とかは僕も気持ち的に落ち込んでいて、体力的に限界に近かったので、島に行ったらそれはそれは夢のような時間を、僕にとっても生き返りのような島だったと思います」と主人公の気持ちに重ねて、振り返った。

 また吉之助が、手紙で盟友・橋本左内(風間俊介さん)の死を知らされ、嵐の中に飛び出すシーンでは、「『ハイ、カット』ってなったんですけど、(特殊効果の)豪雨が止まらなくて、あれ?って思ったら、本番中に本当の嵐になっていた。そういう不思議な体験もありましたね」と撮影エピソードを披露していた。

 「西郷どん」は、明治維新150年となる2018年放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、斉彬の密命を担い、西郷は江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒。やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

 第18回「流人 菊池源吾」は、冬の錦江湾に身を投げた吉之助は奇跡的に生き返るが、藩命により菊池源吾という名でひそかに奄美大島に流される。島では龍家の当主・龍佐民(柄本明さん)の世話になるが、吉之助の気持ちはささくれ、島人たちを容易に近づけない。そこで、島人たちが驚くほど貧しい暮らしをしていたことを知る吉之助。薩摩の過酷な支配により黒糖作りを強いられていることを、吉之助は島の娘・とぅま(二階堂さん)から教えられる……というストーリーで、13日に放送される。

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