ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
俳優の上川隆也さんが主演のWOWOWのドラマ「連続ドラマW 真犯人」のオールキャストが公開され、小泉孝太郎さん、内田有紀さん、高嶋政伸さんが出演することが30日、明らかになった。小泉さんは事件の真相解明に奮闘する刑事・日下悟を、内田さんは弟の誘拐殺人事件によって軋轢(あつれき)が生じた家族の絆を取り戻そうとする姉・尾畑理恵を、高嶋さんは冷徹で出世欲の強い静岡県警本部長の榛康秀を演じる。
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誘拐事件を再捜査する昭和の刑事を甲本雅裕さん、田中要次さん、浜田学さん、森岡龍さん、清水伸さん、でんでんさんが演じる。そのほかに長野里美さん、モロ師岡さん、近藤芳正さん、尾美としのりさん、北見敏之さんが出演する。
ドラマは、江戸川乱歩賞受賞作家の翔田寛さんの小説「真犯人」(小学館)が原作。昭和49(1974)年と平成20(2008)年に起きた二つの殺人事件が交差し、未解決だった幼児誘拐事件の真相に迫る捜査ミステリー。
平成20年に静岡県の国道高架下で須藤勲(尾美としのりさん)の殺人事件が発生し、捜査する富士裾野署の刑事・日下は、須藤が昭和49年に幼い息子を誘拐事件で亡くしていたことを知る。誘拐事件は時効成立の1年前の昭和63(1988)年に、静岡県警本部長の榛康秀(高嶋政伸さん)の指示で特別捜査班を編成し、ノンキャリアながら警視にまで昇進した重藤成一郎(上川さん)が管理官となり、有能な刑事6人で再捜査していた。東京都在住の須藤が静岡で殺されたことを不可解に感じる日下は、昭和49年の事件を掘り下げることが須藤殺害の解明につながると直感し、次第に真相へと近づいていく……というストーリー。全5話。
9月23日午後10時からWOWOWプライムで放送される。第1話は無料。
――昭和と平成の二つの事件の真相解明に奮闘する刑事・日下悟役の印象を教えてください。
日下は平成の時代を生きながら、昭和の雰囲気を持っている男だと思います。重藤さん(上川さん)、辰川警部補(でんでんさん)と、どこか性格も重なるところがあるような人間のように思いました。すがすがしさを感じる実直な男だと感じたので、そこの部分を大事に演じました!
――上川さんとは「連続ドラマW 沈まぬ太陽」以来、約2年ぶりの共演となりました。今回の撮影で印象に残っていることを教えてください。
上川さんとのラストシーンはとても印象に残っています。ドラマでのラストシーンでもあり、この作品のラストにぴったりの天気に恵まれ、上川さんも「いい作品というのはこういう天候なども味方してくれるし、ラストはとてもいいシーンだよね」と話してくださり、僕もしばらくこのラストシーンの上川さんとの撮影は何日たっても良い余韻が残っていました。
――視聴者にメッセージをお願いします。
重藤さん、辰川さん、特別捜査班の皆さんが向き合った、昭和のある事件への執念と無念、その思いが昭和から平成を生きる刑事たちに引き継がれ、真犯人に近づいていきます。昭和を生きてきた刑事、平成の時代を生きている刑事が一つになります。昭和、平成という時代を感じながらこの事件に関わった刑事たちの執念を見届けていただきたいです。
――昭和に起きた誘拐事件の遺族・尾畑理恵の約20年間を演じられた印象をお聞かせください。
尾畑理恵という女性は、周りに翻弄(ほんろう)され続ける悲しい運命を背負う女性でした。彼女の長い歳月の葛藤を演じながら日々感じていましたので、少しでも彼女が救われてほしいと心から思いました。
――WOWOW 連続ドラマWに初出演となりましたが、撮影で印象に残っていることを教えてください。
今回ドラマWに初出演ということでWOWOWのドラマは脚本の素晴らしさや映像の美しさ、骨太な作品作りが大好きでよく拝見させていただいていたのでとてもうれしかったです。上川さんや小泉さんと共に、富士山をバックにこのドラマを象徴する素晴らしいクライマックスのシーンを撮影できたと思います。天候など困難な撮影でしたが、本当に印象的で空気感のあるシーンになったと思っております。
――視聴者にメッセージをお願いします。
真相にたどり着くまでの展開に引き込まれ、最後まで楽しんでいただける作品になっていると思います。ぜひご覧ください。
――昭和の誘拐事件の時効1年前、重藤に再捜査を命じた静岡県警本部長の榛康秀という役の印象を教えてください。
昭和の文語体がそのまま人間になったような人物。付き合い難く、常に相手を注意深く観察し、己の出世や名誉欲を満たすためなら、どこまでも非情になれる非人間的で孤独な男だと思います。
――上川さんとは「連続ドラマW 沈まぬ太陽」以来、約2年ぶりの共演となりました。今回の撮影で印象に残っていることを教えてください。
雨の中でのシーンが印象に残っています。待ち時間、2人でストーブにあたり、ほとんど会話も交わさずに役の気持ちを大切に過ごしました。とても静かないい時間でした。
――視聴者にメッセージをお願いします。
「真犯人」は誰か? それを探り当てるまでのリアルな人間たちの姿をじっくり見ていただきたいです。
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